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新・幕末史 グローバル・ヒストリーで読み解く列強vs.日本 幻冬舎新書715
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
| 発売年月日 | 2024/01/31 |
| JAN | 9784344987173 |
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新・幕末史
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商品レビュー
4.5
15件のお客様レビュー
ああ、日本がよくぞ植民地にならなかったのが奇跡。戊辰戦争はほぼアメリカ南北戦争。言葉は悪いが、戊辰戦争は日清日露戦争の前哨戦みたいなものだ。NHKスペシャルを観るぞ。
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薩摩藩と長州藩を中心とした官軍が徳川幕府を打倒して天皇を中心とした新政権を樹立した、というのが一般的な明治維新の理解だと思うが、そこにイギリスやフランス、ロシアといった欧州列強の思惑が実は大きく働いていたことが近年の研究によって明らかになってきた。ハリスやパークスなど、イギリス外...
薩摩藩と長州藩を中心とした官軍が徳川幕府を打倒して天皇を中心とした新政権を樹立した、というのが一般的な明治維新の理解だと思うが、そこにイギリスやフランス、ロシアといった欧州列強の思惑が実は大きく働いていたことが近年の研究によって明らかになってきた。ハリスやパークスなど、イギリス外交官からの報告文書が相次いでイギリス王立博物館などで見つかったことを受け、海外から見た日本や江戸幕府がどのようなものだったかが説明される内容となっている。 1800年代はイギリスがいち早く産業革命を達成し、世界各地に植民地支配を広げていた時代である。イギリスに負けじと欧米列強も支配地拡大に乗り出す中で、当然極東の日本にもその手が伸びてくる。日本人にとってはアメリカのペリー提督による黒船来航がショッキングな出来事として語られるが、実際のところアメリカは南北戦争が勃発して海外どころではなくなり、日本の開国に対してはイギリスの思惑が大きく作用することとなる。 対する日本側の交渉役は、幕府で外国奉行や勘定奉行を歴任した小栗上野介忠順であった。大老井伊直弼の独断によって不平等条約を結ばれるも、その後の経済政策や賠償金問題を乗り切りながら海外から最先端の武器を調達する辣腕を発揮していく。しかし小栗忠順がイギリスに支払った資金は、薩摩藩に融資されて武器購入に使われ、それらが長州藩に流れて幕長戦争に発展し、敗れた幕府の威信が大きく低下したというのは皮肉な流れである。 一方でイギリスが日本の植民地化を企図していたかと言えば、日本の地政学的な立地と世界に先駆けて民主主義化したイギリスの議会の反対によってその意思はなかったと考えられる。むしろ賠償金や武器売買による経済的利益を最大限得るために、日本の金など鉱山資源開発を後押ししつつ幕府と各藩の対立構造を煽っていったと見るのが、イギリスが日本を金の卵を生む存在として見ていた理由であろう。 イギリス軍艦に搭載されていたアームストロング砲や、奇兵隊が用いたミニエー銃などライフル構造による長射程と命中率向上を実証的に証明して、この戦力差が幕末維新の趨勢を決したと断じる説明には説得力があり、また維新三傑をはじめとした志士たちの英雄的活躍よりもこれら技術革新の賜物であるという面において、この日本における革命もイギリスをはじめとした西欧列強の思惑によって進んだと見るのが妥当なのだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
幕末史を列強間のグレートゲームの切り口から分析したもので、端的に言って新鮮であり、納得感もあって非常に面白い。 既存の歴史のナラティブの疑問として、1850年代の黒船来航から修好通商条約のラッシュがあるが、そこから一転して開国派対鎖国派、幕府対薩長、佐幕対新政府、西対東、と対立軸は様々あるもののフォーカスが国内に向き、戊辰戦争が終わると近代化や外交など一気に西欧列強や清国、朝鮮との関係や、内政も諸外国の制度や技術の導入による近代化という流れになる。 では、維新の時代は外国が日本を敬遠していたのか。全くそんなことは無かったことがわかるのが本書の視点。前半は1853-1856のクリミア戦争に続く英露のグレートゲームが対立軸になっており、西で進出を止められたロシアが東側に不凍港を求めて対馬や蝦夷地を虎視眈々と狙い、イギリスがそれに対抗する。 イギリスは自由帝国主義であり、自由貿易を求めて工業製品を売り、障壁があるなら工業力転化した武力で突破するのが基本作戦。幕府に当事者能力が無いと見切り、薩長そして新政府が天皇の下で国内を安定化してくれると見て、パークス公使の下、そのバックアップが基本政策。といって完全肩入れではなく、江戸城無血開城の裏には英国はじめとした諸国が横浜に艦隊を集結させて恭順した慶喜に武力行使しないように西郷に圧力をかけていた(勝海舟云々の前に話は決していた)。 一方、フランスは幕府に与力して安定化させることを目指す。オランダも軍艦の提供により同様の行為に出る。純粋国力からすればそれも一つの方策であった。完全に決別するのは、奥羽越列藩同盟が綻び、箱館政権も末期になってからのこと。それでも軍事顧問団の一部であるブリュネ中尉らは最後まで榎本らと行動を共にする。 プロイセンも面白い。公使のブランドは英仏の目を盗み、シュネル兄弟という武器商人を使って、新潟港を活用して長岡に武器を売っていた。また、会津・庄内から支援の見返りに蝦夷地租借の約束を取り付け、ビスマルクに介入と蝦夷地租借を上申。その時期は、本国が1864年のデンマーク戦争、1866年の普墺戦争、1870年の普仏戦争を通じてドイツ帝国を統一する時期であり、大国である英仏露の耳目を集める行為には消極的だった。しかし、蝦夷地の租借はプロイセンがロシアとの緩衝になることで英国にも利益があると説き、ビスマルクから会津・庄内との交渉権限を与えられるが、新政府の迅速な攻略により頓挫した。しかし、箱館政権に最後まで望みをかけたのもフランス以上にプロイセンだった。 アメリカは、南北戦争を1861-1865までやっていた結果、影が薄いが、その使用済み武器が大量に日本に流れ込むという意味で影響を与えた。特に、幕府に売る予定のストーンウォール号(後の甲鉄)は、列強の不介入宣言で日本側への引き渡しを中止するが、奥羽越列藩同盟の崩壊後、新政府に渡り、これが箱館戦争において陸戦支援で決定的な役割を果たすことになる。 ロシアは戊辰戦争や箱館戦争で日本側の抑止力が低下したことにより、樺太まで降りてきて蝦夷地にも虎視眈々としていたが、イギリスの新政府支持で早々と戦争集結したことからその道を閉ざされている。榎本も自らの役割をプロイセンのそれと同様に対露防壁として英仏の理解を得ようとしたが将軍が降伏している中で理解を得られなかった。榎本は、新政府ではなくイギリスに負けたと述懐している。 というわけで非常に面白かった。
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