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老神介護 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2024/01/23 |
JAN | 9784041145586 |
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。 『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。 表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。 そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを...
『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。 『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。 表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。 そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを描いた『白亜紀往時』も面白い。劉慈欣は恐竜や蟻を描いた作品がいくつかあるのだが、突飛さも含めて面白い。 蟻に知能があるというと『フェイズⅣ 戦慄昆虫パニック』なんかを思い出す。ある事件から突然変異した蟻たちに知能があることがわかるが、なすすべもなく次第に侵略されていくというパニックホラー映画だ。バカバカしさもあるが、何を考えているかわからない蟻たちが怖い映画だった。 『白亜紀往時』の蟻たちはもっと社会性がある蟻で、その小ささや数を活かしたテクノロジーを使っているのが面白かった。 短編の『彼女の眼を連れて』とそれに連なる中編『地球大砲』も面白い。 『彼女の眼を連れて』は切なさもある短編だったが、『地球大砲』のほうはどんどんスケールがデカくなる様に笑ってしまう中編だった。
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目次 ・老神介護 ・扶養人類 ・白亜紀往事 ・彼女の眼を連れて ・地球大砲 劉慈欣の書くSFのテーマって、どことなく懐かしさを感じるのはなぜだろう。 『老神介護』は、最初こそ神様のみすぼらしさと情けなさに、にやにやしながら読んでいたのだけど、最後まで読むと『三体』と地続きのテ...
目次 ・老神介護 ・扶養人類 ・白亜紀往事 ・彼女の眼を連れて ・地球大砲 劉慈欣の書くSFのテーマって、どことなく懐かしさを感じるのはなぜだろう。 『老神介護』は、最初こそ神様のみすぼらしさと情けなさに、にやにやしながら読んでいたのだけど、最後まで読むと『三体』と地続きのテーマであることが分かった。 続編と言える『扶養人類』に至っては、まんま『黒暗森林』なのである。 ところで、以前から私は、中国における神様の存在について知りたいと思っていた。 日本だと、日本古来の神様のほかに外国からやってきた神様も、えらい人間または恐ろしいことをしそうな人間も亡くなると神様になる。 たまには生き神様までいる。 悟りを開いて生き仏になる人もいるが、仏様も神様に内包されることがあるので、たいていのすごい存在は神様足りうると考えられる。 しかし中国の神様って、よくわからない。 神仙と言って、神様と仙人がいて、厳密には違う存在らしいのだけど、文献によって神様だったり仙人だったりするから混乱する。 西王母ですら、女神・女仙って書かれてるんだもの、 で、『老神介護』を読んで、やっぱり中国の神様って、万物を創設したとて、たいして尊敬されてないんだなあと思った、という話。 好きなのは『彼女の眼を連れて』。 読みながら、高校生の時に好きだった森下一仁のSFを思い出して、ジーンと胸が熱くなったのに、本人は書きたくて描いた作品ではないと後日語ったそうで、ちょっとがっかり。 『地球大砲』もまた、『彼女の眼を連れて』の続編。 劉慈欣は、エピソードを、硬軟硬軟と続けていく傾向があるのだなあ。 どちらも好きだが、やわらかいエピソードにSF味を感じると、なんか嬉しい。
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やはり、劉慈欣の本は面白い。白亜紀往事が、とても面白かった。蟻と恐竜の共存世界。想像だけでもわくわくする。
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