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見えない未来を変える「いま」 〈長期主義〉倫理学のフレームワーク
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見えない未来を変える「いま」 〈長期主義〉倫理学のフレームワーク

ウィリアム・マッカスキル(著者), 千葉敏生(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2024/01/12
JAN 9784622096696

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商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2024/07/29

道徳観で世の中のあり方が変わるというのが面白い。時代や宗教が変われば、当たり前だったことがありえないことになったりする。奴隷制や食べてもいい生き物とダメな生き物。医療(人間が踏み込んではいけない領域があるとするのか)など。また、矛盾を孕んでいるのに当事者は気付いていないことなど。

Posted by ブクログ

2024/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

千年万年以上の長期に渡る視点を与え、行動改革を促す本。あえていえば、本格SFを現代の知見に沿って真剣に検討してみたら、前後数十年が今後の分水嶺になっていてヤバいよ、と気づいた人の語り。 ツイッターで紹介されていた「はじめに」の一節で興味を持った。「これまでに生まれてきた全員の人生を、生まれた順に生きると想像してみてほしい。…」。この仮定を未来にまで延ばすと、現在以降つまり人類の未来が人生の99.5%を占めることになる。それでは、未来の人生すべては現在の私たちに一体何を望むだろうか?と考える思考実験の一節である。ちなみに、この思考実験の出典は”The Funnel of Human Experience” (G. Ray 2018)らしい。 個人的には、本書の主張をわかりやすくするための3つの比喩として紹介された1つ「人類は無分別なティーンエイジャー的」というのが気に入っている。ティーンエイジャーはまだまだ先が長いが、そのときの行動で一生が左右される可能性が高い。過去と未来どちらから見ても異常な経済成長率の只中にいる人類も、今まさにティーンエイジャー時代を迎えているという考え方。 「今行動すれば、人類未来に史上最大級のインパクトが与えられる」と言われれば、イノベーターたちは興奮するだろう。だが、人類史上最大級の戦犯にもなり得ると言われれば、なかなかの恐怖な気がする。もしかするとその恐怖を本能的に忌避した人たちは、本書をそっ閉じするかもしれない。 「おわりに」を先に読んだ人も、本書に興味を失くすかもしれない。正直、「おわりに」にはあまり魅力を感じなかった。すべきことをいろいろ並べて、今すぐできることとして著者の手前味噌な方法が2つ紹介されている程度。それでも一応気になったパートIII「文明を保護する」を読んでみたら、「おわりに」の100倍おもしろかった。まだ読んでいないなら、恐怖に耐え、「おわりに」を一旦スルーして気になるパートを読んでみてほしい。 読み終えてから、改めて本書の見返しに描かれた大量の人間を見ると、印象が変わっていておもしろいと思う。

Posted by ブクログ

2024/02/19

2024/1/12 読みたい 冒頭の表現がSNSで紹介されていて、とても面白い思考実験だと思ったので購入。 2024/2/19 読み終わった 「長期主義」という考え方についての本。長期主義について一言で言うと、「未来のために今いいことをしよう!」という考え方。この考え方がなぜ合...

2024/1/12 読みたい 冒頭の表現がSNSで紹介されていて、とても面白い思考実験だと思ったので購入。 2024/2/19 読み終わった 「長期主義」という考え方についての本。長期主義について一言で言うと、「未来のために今いいことをしよう!」という考え方。この考え方がなぜ合理的なのかを全体に亘って解説している、という感じだった。 未来のためになることを、と言われて、そりゃそうだし、そうした方がいいと言う人がいるのはわかる。でも未来の不確実性の方が勝つんじゃないかなーと浅い感想。そもそも「良い」の定義が難しい。本の中では人類の滅亡を最悪のパターンの一つとして例示しているけど、それが悪いことか?と言われると反論はできる気がする。 未来についての予測や、ではどんな状態が悪い、または最悪な状態なのか?など、思考実験がたくさん行われていて、そこは興味深かった。

Posted by ブクログ

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