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塵に訊け
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 未知谷 |
| 発売年月日 | 2023/12/20 |
| JAN | 9784896427158 |

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商品レビュー
5
4件のお客様レビュー
ありきたりな表現だが、映画を見ているような感覚になる本だった。頭の中にアルトゥーロとカミラが生きていたロサンゼルスの世界がちゃんと出来上がって、今本のことを思い出しても場面が映像で浮かんでくる。 一人称で主人公が客観的に描かれているわけではないのに、主人公の精神的成長とまだ成長で...
ありきたりな表現だが、映画を見ているような感覚になる本だった。頭の中にアルトゥーロとカミラが生きていたロサンゼルスの世界がちゃんと出来上がって、今本のことを思い出しても場面が映像で浮かんでくる。 一人称で主人公が客観的に描かれているわけではないのに、主人公の精神的成長とまだ成長できてないところが都度伝わってくる文章がすごい。 「塵に訊け」というタイトルが好きだ。インパクトがあり、何重にも意味が重なっていて、物語の中で何度も言及される「塵」という概念をタイトルにしている気持ち良さが。 「塵に訊け」は、読み終えた瞬間に頭に浮かんだ「カミラはどうなったの?」「アルトゥーロの作家人生のその後は?」という疑問にアルトゥーロが返してきている返答のようにも思えた。 こんなに誰かと語りたくなった本は初めてだ!!!語りたすぎてChatGPTと自分の人生観にまで言及して語り尽くした。
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思わずニヤリとしてしまう、青臭い物語。 •• 鏡の前に立ち、挑むように拳を振った。おい、お前たち、僕を見ろ。偉大なる作家を見ろ!僕の目をよく見るんだ。偉大なる作家の目だ。あごを見ろ。偉大なる作家のあごだ。この手を見ろ。「子犬が笑った」と「長く失われた丘」を生んだ手だ。 あとはきみ...
思わずニヤリとしてしまう、青臭い物語。 •• 鏡の前に立ち、挑むように拳を振った。おい、お前たち、僕を見ろ。偉大なる作家を見ろ!僕の目をよく見るんだ。偉大なる作家の目だ。あごを見ろ。偉大なる作家のあごだ。この手を見ろ。「子犬が笑った」と「長く失われた丘」を生んだ手だ。 あとはきみだ、カミラ•ロペス、僕は今夜きみに会いたい。きみと話したいんだ、カミラ•ロペス。きみに忠告する、カミラ•ロペス、きみの前にいるのはアルトゥーロ•バンディーニであることを覚えておけ、作家であることを覚えておけ。覚えておけ、頼むから。
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ファンテ2作目 面白かった, 青春文学は好きだ 読み終えてしまい、さみしくなっているほど。 始まりはロスのど真ん中バンカーヒルのホテル _わが生涯における重要な一夜だった、ホテルをめぐる決断を迫られていたからだ。カネを払うか、さもなくば出ていくか_ ところが同じページで目を覚...
ファンテ2作目 面白かった, 青春文学は好きだ 読み終えてしまい、さみしくなっているほど。 始まりはロスのど真ん中バンカーヒルのホテル _わが生涯における重要な一夜だった、ホテルをめぐる決断を迫られていたからだ。カネを払うか、さもなくば出ていくか_ ところが同じページで目を覚ますと、運動した方がいいなとかなんとか言って外に出てコーヒーでも飲もうと決めてる。 あーこれはまたダメ男の生き様に付き合うのかと読み始める。 だけど彼は、アルトゥーロ・バンディーニ(二十歳)は作家なのだ。『子犬が笑った』という短編が雑誌に載って、さらなる執筆のためにこの街にやって来た作家、 彼の語る言葉たちって、(ちょろい自分が頭にくるんだけど)とっても素敵なの♡ ついつい付箋してまう♡ _そのあとで女が出てきた、きれいだった、コートは銀ぎつねの毛皮だった、歩道からホテルのドアに吸いこまれていくあいだ、彼女はひとつの歌だった。_ 句読点の打ち方まで好き♡(あ、これは訳者の栗原さんの腕ですね) 塵… LAって砂漠からの塵が街を覆っているのか、いつも彼のタイプライターは塵だらけ。それとも町とビーチの砂と故郷のメタファー? 書けもしない原稿料がまだ入ってこないと、母さんにお金の無心をし、保険を解約してまで送ってくれた5ドルで街にでる。 呆れる。 なけなしの5セントはひどいコーヒーに使ってしまう。ぼろ切れを煮詰めたような味のコーヒー、その店にいたボロボロのメキシコサンダル ワラチ を履いた背の高い女の子、メキシコ系移民のカミラ。 彼女との出会いは最悪なのにすっかり恋してしまうアルトゥーロ。 ここから物語がぐいっと濃くなっていく。 ホテルの住人たち、 カミラ サミー 謎の女ヴェラと、ロングビーチの地震の辺りを読んでいると、これはファンタジーなのか、メタ構造になっているのか、不思議な感覚… 古典文学を読んでいるかのように、神との対話が出てきてしまうのも、ファンテがイタリア系の作家だからなのか、 翻訳者の栗原さんの論文のような解説にもあるように後半はカミラの物語。 アルトゥーロがつまんなくなって、カミラがどんどん美しく かなしくなっていく 子犬が、最後に出てくる コリーの子犬 純白の母犬が 大切に育てるようにって吠えていた えらくかわいい子犬が。 忘れられない物語になりそう なんどもアルトゥーロに辟易とするけれど 憎めないし まだ二十歳だし かわいくなっちゃって、、 ファンテのほかの作品も読まなくちゃ。
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