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二人キリ
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二人キリ

村山由佳(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2024/01/26
JAN 9784087718553

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商品レビュー

4.1

104件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 猟奇事件の真実
  • 愛と孤独の探求
  • 証言の交錯
  • 人間の業を描く
  • 昭和の記憶
  • 追憶と渇望の物語
  • 性愛の極北
  • 再生の旅路
  • 作家の筆力
  • 群像劇の深淵

性愛の極北を描いた本作は、阿部定事件を追求する吉弥の視点から、定と彼女の愛人吉蔵の狂気に満ちた関係を掘り下げます。ショッキングな事件の背後には、定の過酷な人生や孤独があり、彼女の執着は単なる強欲ではなく、深い渇望から来ていることが浮かび上がります。証言を通じて明らかになる人間関係の複雑さや、各々の思惑が交錯する中で、真実は常に曖昧であることも示唆されています。特に、定の後半生における孤独と命を全うしようとする姿勢は、深い余韻を残し、読者に強い印象を与えます。村山由佳の圧倒的な筆力で描かれるこの物語は、ただの猟奇的な事件の枠を超え、人間の愛と孤独を根源から問い直す作品となっています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/10/08

実際にあった阿部定事件を元に書かれたフィクション作品。 関係者へのインタビュー形式でお定さんの人物像が浮かび上がってくる。 正直お定さんにも吉蔵にも共感も理解も出来なかったけれど、臭いまで漂ってきそうな文章は凄かった。 共感も理解も出来ないせいか終盤まで中々読み進められず苦戦し...

実際にあった阿部定事件を元に書かれたフィクション作品。 関係者へのインタビュー形式でお定さんの人物像が浮かび上がってくる。 正直お定さんにも吉蔵にも共感も理解も出来なかったけれど、臭いまで漂ってきそうな文章は凄かった。 共感も理解も出来ないせいか終盤まで中々読み進められず苦戦したけれど、吉蔵目線になった辺りから続きが気になり一気に読めた。

Posted by ブクログ

2026/10/02

主人公が関係者から証言を聞き、事件の真相を突き止めていくが、話が食い違っていたりして真実って本当にあるのかわからないなと思った。阿部定は欲に溺れ、狂気じみた人だったけどなんだかすごく可哀想な人だと感じた。愛し合っているのはわかったけど、その愛は理解できなかった。

Posted by ブクログ

2026/09/12

事件現場に残された「定吉二人キリ」の血文字に象徴される、狂気的で閉じた愛憎劇。 しかし本書は、そうした従来の「猟奇的な妖婦」という記号を解き明かすように、定を取り巻く生い立ちや過酷な人生の足跡を緻密な取材と証言で手繰り寄せていく。 印象的なのは、定と仲の良かった娼妓が言い放つ「...

事件現場に残された「定吉二人キリ」の血文字に象徴される、狂気的で閉じた愛憎劇。 しかし本書は、そうした従来の「猟奇的な妖婦」という記号を解き明かすように、定を取り巻く生い立ちや過酷な人生の足跡を緻密な取材と証言で手繰り寄せていく。 印象的なのは、定と仲の良かった娼妓が言い放つ「恋焦がれて、他になんも見えんようになるほどアホになる。そんだけでも上出来の人生やて思てます」という言葉だ。 最初は「他人のものを欲しがる癖」のようにも見えた定の執着だが、読み進めるうちにそれは単なる強欲などではなく、彼女の根底にあった途方もない孤独や乾きだったのだと解かってくる。 一方で、関係者の証言が集まるほどに食い違い、誰もが自分の都合の良いことしか言わない構造には「本当のことなどどこにもない」という虚無感も漂う。 吉蔵の息子である吉弥の執着や、坂口安吾との対談における視線を含め、本作すらも作家・村山由佳の強い思い入れというフィルターを通した「上質な虚構」なのかもしれない。 金が底をつき、前へも後ろへも進めなくなってしまった最後の「ふたりきり」の時間。客観的には「破滅」へのカウントダウンでしかないその時間は、読者までもが息もできないほどの濃密な空間として描かれる。 そして、定は結局死ねなかった。死ねなかった報いとして、たとえ孤独に身を置いても命を全うしようと誓う彼女の後半生。 真実がどこにあるかは解らない。けれど、破滅と背中合わせの息苦しいほどの濃密さを知り、その代償としての孤独を生き抜いた人間の姿は、重たい余韻となって心に残り続ける。

Posted by ブクログ

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