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世にもあいまいなことばの秘密 ちくまプリマー新書442
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/12/07 |
JAN | 9784480684684 |
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世にもあいまいなことばの秘密
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商品レビュー
3.8
40件のお客様レビュー
『言語学バーリトゥード』で人気を博している著者が、「一つの文章で複数の(時には矛盾する)解釈ができる文章」についてその原因や構造を分析している書籍です。 エッセイではなく評論なので、「読みやすさ」という部分では少しとっつきにくいところもあるかもしれませんが、修飾語のかかり方によ...
『言語学バーリトゥード』で人気を博している著者が、「一つの文章で複数の(時には矛盾する)解釈ができる文章」についてその原因や構造を分析している書籍です。 エッセイではなく評論なので、「読みやすさ」という部分では少しとっつきにくいところもあるかもしれませんが、修飾語のかかり方によって同じ文章でも様々な解釈の可能性があることを丁寧に解説していて作文や発表の際の参考にもなると思います。 文体は平易で中学生から読むことが出来そうですし、章末には「練習問題」も掲載されていて言語学への入門書としても良いと思います。
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曖昧で多義的に解釈できそうな言葉を集めてきて、列挙している1冊。 このようなタイトルだと読み手としてはどうしても、言葉が秘める秘密だったり、言葉の曖昧性を体系的に示してくれたりすることを期待してしまう。 本作の中では各例を個別に解説はしてくれるが、ただそれだけなため、全く面白...
曖昧で多義的に解釈できそうな言葉を集めてきて、列挙している1冊。 このようなタイトルだと読み手としてはどうしても、言葉が秘める秘密だったり、言葉の曖昧性を体系的に示してくれたりすることを期待してしまう。 本作の中では各例を個別に解説はしてくれるが、ただそれだけなため、全く面白く感じることができなかった。 日本語にまつわるよくありそうな勘違いにはどんな例があるのかに興味がある方には良い1冊かもしれない。
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この本『世にもあいまいなことばの秘密』は、文体が柔らかくてユーモアもあり、とても馴染みやすい一冊です。言葉の「あいまいさ」をテーマにしているのですが、その分少し「ややこしい」と感じる部分もあり、考えながら読むことでじっくり時間をかけたくなる本でした。でも、そのおかげで読み進めるた...
この本『世にもあいまいなことばの秘密』は、文体が柔らかくてユーモアもあり、とても馴染みやすい一冊です。言葉の「あいまいさ」をテーマにしているのですが、その分少し「ややこしい」と感じる部分もあり、考えながら読むことでじっくり時間をかけたくなる本でした。でも、そのおかげで読み進めるたびに「なるほど〜」「確かにそれはあるかも」と思える発見がたくさんありました。 この本の魅力は、日本語の「あいまいさ」を単なる特徴として終わらせず、そこに隠れた奥深い意味を教えてくれるところです。たとえば、自分と他人の「頭の中の辞書」に違いがあることに気づく大切さ。同じ言葉でも人によって受け取り方が全然違うことを改めて考えさせられます。これを考えたとき、最近よく耳にする「利他」の考え方とも通じる部分があるな、とも感じました。相手の立場に立って言葉を選ぶことで、お互いのズレを受け入れる姿勢が生まれるのではないでしょうか。 さらに、日本語特有の曖昧さが「誤解を生むリスク」として語られる一方で、その曖昧さこそが「相手への思いやり」を支えている、という視点にはハッとさせられました。この曖昧さがあるからこそ、日本人らしい優しさや配慮が文化として根付いているのだと気づかされます。 相手を思いやることの大切さを、言語学の視点から新たに学べるこの本。普段何気なく使っている言葉に、これほど深い意味や背景が隠されているのだと思うと、自分の言葉の使い方を見直すきっかけにもなります。 言葉に興味がある人はもちろん、「言葉って面白そう」と少しでも感じたことがある方にぜひ読んでほしい一冊です。日本語の魅力を再発見し、「言葉を大事にしよう」と思える、心が温まる読書体験を味わえますよ。
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