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私の源氏物語ノート
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 理論社 |
発売年月日 | 2023/12/07 |
JAN | 9784652206003 |
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私の源氏物語ノート
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
源氏物語を全訳した荻原さんによる源氏物語考察エッセイ。この全訳が年代順ではなく〈紫の上〉系統と〈中の品〉系統+〈宇治十帖〉という3部構成になっていることの説明から始まる。 源氏物語は当初、紫式部が参加していた文芸サークルの共通アイコンであった「光源氏」を長編用のオリジナルキャラクターとして転用したのではないかという考察は作家さんならではのものと感じた。長編の作者として名声を得たものの、それを盗用と感じた旧友たちとの交流は失われたことが『紫式部日記』の宿下りの際の懊悩につながるのではないか…すごい、ピッタリ当てはまる!!と興奮した。
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荻原規子さんの作品は『空色勾玉』や『白鳥異伝』などの日本の古事記の時代から中世にかけたファンタジーのシリーズがとても好きなのですが、実は源氏物語の現代語訳も手がけていらっしゃる方で、いつか読みたいなあと思っているのですが、先にこちらを拝見しました 現代語訳をすでに完成させてからの...
荻原規子さんの作品は『空色勾玉』や『白鳥異伝』などの日本の古事記の時代から中世にかけたファンタジーのシリーズがとても好きなのですが、実は源氏物語の現代語訳も手がけていらっしゃる方で、いつか読みたいなあと思っているのですが、先にこちらを拝見しました 現代語訳をすでに完成させてからの、荻原氏によるこだわりや読み解きなどが書かれており、源氏物語の解説書として端正な語り口で素敵です 中学生~高校生向けの講義になりそうなくらいの難易度で、それこそ学校の授業では飽きたらずに荻原氏の現代語訳を読んだ学生さん向けの手引きにうってつけの内容に感じました 幼少の頃から源氏物語に触れ、折に触れて再読を行い、現代語訳を成し遂げた氏の情熱を感じますし、冒頭で取り上げる人物評が頭中将の次男の紅梅大納言のことであるのも意外性があります 彼が作中で言及される初出の箇所や登場頻度を鑑みた、五十四帖の執筆順についての考察に、それを踏まえた荻原規子氏版の現代語訳の構成についてまで率直に語られる展開でわくわくします アーサー・ウェイリー版の『源氏物語』には【鈴虫】は収録されていない逸話の面白さや、近江の君の欠点として上げられる早口を擁護してくれる文なども嬉しいし、五十四帖の概要解説も情報の取捨選択が困難な中で素晴らしい…と感じ入りました 荻原規子氏の現代語訳は、光君の生涯と藤壺~紫上~女三宮の流れを追う『紫の結び』と、中の品の様々な女性との恋愛遍歴を集めた『つる花の結び』と、宇治十帖の『宇治の結び』の三系統で全七巻で刊行されているので、そちらもいつか読まなければ
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昨年、角田光代さん訳の源氏物語を全巻読み終え、その膨大な量と、現代でも面白いと感じる人間描写の妙、想起させる風景の雅さに惹かれていった。 なので、このタイミングで、この本を読めて良かった。エッセイという形式で、源氏物語をさらに深く読み込むことができた。 源氏物語は色んな人が研究し...
昨年、角田光代さん訳の源氏物語を全巻読み終え、その膨大な量と、現代でも面白いと感じる人間描写の妙、想起させる風景の雅さに惹かれていった。 なので、このタイミングで、この本を読めて良かった。エッセイという形式で、源氏物語をさらに深く読み込むことができた。 源氏物語は色んな人が研究しているので、他の人の解釈や感想も聞いてみたいなぁと、源氏物語の沼に一歩入り込みかけている。そういう楽しみができることに気づけたのも、この本のおかげです。 巻末に、各帖のあらすじが書かれているのも、復習にぴったりでした。
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