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絡繰り心中 新装版 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2023/12/06 |
JAN | 9784094073157 |
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絡繰り心中 新装版
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
男性が主人公で遠山の金さんの若かりし頃なのかなって感じだった。容疑者と上がってくる人達の過去とか飽きさせない内容で面白かったけど、終わりがスッキリとしないから何か読んだ気がしなかった。
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- ネタバレ
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☆読了。 とても良かった。 まず「遠山金四郎」というと、どうしても昔の時代劇ドラマ「遠山の金さん」を思い出すのだが、本書に登場する若き金四郎は、名奉行として名を馳せた後の金四郎とそのまま違和感なく繋がっているように感じられる。 内容としては、吉原で一人、他殺体となった遊女雛菊の死の真相を金四郎が探ってゆくというものだ。 雛菊を死に追いやったのが「現世の絡繰り」だったとはー。意外な結末に辿り着くまでに、息をもつかせない魅力的な筆致で読者を引っ張ってゆく。 私が蛇足的な感想を延々と述べるより、本書の中の特に印象に残ったフレーズを引用として、感想の代わりとしたい。 「『ただ、割り切れないのです』 南畝は静かにうなずいて、金四郎の目を見つめた。 『もしも誰かが殺したというなら、この町の絡繰りだろうよ』 『絡繰り』 『そうさ』 跡継ぎについては、法度で定められている。そのため、跡継ぎがなければ家は潰れるし、長男が継げば、次男以下は無役のまま生涯を過ごすことになる。身分ははっきりと分かれ、女郎に落ちたら這いあがれないし、武士に斬られても文句は言えない。世を守るためとして、数多の法度や習いが張り巡らされ、それはさながら精緻な絡繰りのようなものだ。 そのすべての絡繰りが、あの日、あの時、カラカラと音を立てて回り、雛菊を、たった一人で死なすように追い立てた。 『誰が悪いわけでもないとは言わねえ。だが、誰かひとりだけというわけでもねえ。どうすることもでぎすに絡まっていったものが、確かにあったのさ』 ☆この世には人として生きて行く上で、どうしても避けられない試練がある。時に人はそれを「宿命」だとか「定め」とか呼ぶのだが、本作は「抗いがたい運命」に巻き込まれ、それでも何とか生きようともがく人の悲哀を余すところなく描ききっている。 とても余韻のある、味わい深い作品だと思った。 今日、読み始めたばかりである。 実のところ、ずっと読みたいと思っていた作品だ。ここのところ、江戸期を舞台にした小説から浅野あつこさん以外は、すっかりご無沙汰だった。 本作の主人公は「あの遠山の金さん」こと遠山金四郎の若き日である。金さんが吉原遊廓で起きた殺人事件を解決するという筋立てを知って以来、妄想をかきたてられて止まなかった。そもそも、著者を知ったのは、一年前に同氏が書いた小説を読んで、とても面白かったからである。 しかし、生憎と文庫本の流通は本屋にはなく、古本で入手しようかと考えていた矢先、新装版が出て、手に入れることができた。 まだ読み始めたばかりだが、ドキドキしている。 きっと浅学な自分には学ぶところも多い優れた作品だと思うので、じっくりと味わいながら読みたい。
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吉原花魁のむくろを金四郎が見つけたところから物語りは始まる。江戸時代の身分制度のしがらみに苦しむ人達。浮世絵師らと共に真相に迫って行く金四郎も又旗本の身分でありながら芝居小屋の笛吹き見習いとして長屋で暮らしている。東山裁きは有名だがそれは後のこと、この話はまだ若い金四郎の物語。
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