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傷を抱えて闇を走れ ハヤカワ・ミステリ
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傷を抱えて闇を走れ ハヤカワ・ミステリ

イーライ・クレイナー(著者), 唐木田みゆき(訳者)

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傷を抱えて闇を走れ ハヤカワ・ミステリ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2023/12/05
JAN 9784150019983

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商品レビュー

3.3

6件のお客様レビュー

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2024/09/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

南部アメリカを舞台とするアメフト物語。 そこに忍び寄る主人公母のボーイフレンド殺傷事件の余波のサスペンス性と、事件の真相は?的なミステリ要素。 〈デントン・パイレーツ〉のランニングバックのビリー・ロウ。 その辺の高校生では、誰も止められない程の優れたプレーヤー。 だが、気性に難あり、家庭にも難あり。 チームメイトへ手を挙げた制裁で、大事な試合への出場が危ぶまれる通達を受けた中、母親のボーイフレンド(内縁の夫的なやつ?)から難癖を付けられ、火の粉バチバチ。 危険を察し、母と幼い弟は家から退散。 これまで我慢してきたが、もう力は自分の方が上。 ついに抑えきれずにノックアウトする。 翌朝様子を見に行ってみると、やつは依然倒れたまま。加えて、自分が後にしたときにはなかった血だまりの広がる光景が。 慌ててその場から立ち去る一方、アメフトの舞台ではプレーオフでの優勝と自身の活躍を勝ち取るべく全力での現実逃避。 最初の数文読んだ感じで、あぁこれはちょっと好きでないかもというやつ。 暴力的で、ぶつ切りな文章で、負なるエネルギー先行型。 それでも少し読み進めるとそれなりに面白そうな展開になってきたのでなんとか読了。 最後まで正義がどこにもなかったなぁ。 それを言いたいやつなのかもだけど。 解説にある通り、精神的につらい読書。 第一回ピーター・ラヴゼイ賞受賞作とのこと。 ピーター・ラヴゼイ? 警察小説のイメージだけど。 チャック・パラニューク賞とかジェイムズ・エルロイ賞とかだったらうなずける作風だが、ピーター・ラヴゼイは、「!?」 逆に読み直してみたくなる。 しかし、何度出くわしても実感が湧かないアメリカのフットボール信仰。 フットボールできる奴がヒーローで神。 社会人スポーツとしてだけでなく、高校の頃からそんな文化。 日本だとやっぱ野球が近いのかな。 興味深い。

Posted by ブクログ

2024/07/03

導入部こそ悪くないし、290頁と短くまとめた力量も良いのだが、趣味が合わないと言われればそこまで。米国社会の抱える闇がもう少しはっきりとした形で見えると楽しめたかもしれないが、そこまで楽しめなかった。残念。

Posted by ブクログ

2024/02/03

SL 2024.2.1-2024.2.3 フットボールが何事にも優先されるという風土が、多分日本人のわたしには理解できないんだと思う。 それはそれとして。ビリーがこんなふうなのは、やっぱり環境のせいなのか。どんなに素晴らしい選手であったとしても、ほんとは無垢な心を持っているとして...

SL 2024.2.1-2024.2.3 フットボールが何事にも優先されるという風土が、多分日本人のわたしには理解できないんだと思う。 それはそれとして。ビリーがこんなふうなのは、やっぱり環境のせいなのか。どんなに素晴らしい選手であったとしても、ほんとは無垢な心を持っているとしても、彼は厄介ごとを自ら引き起こすし、そうする以外に物事に対処する術を知らないことが哀しい。 闇の深い物語だった。貧困と差別と虐待と暴力。なんともやりきれないラスト。

Posted by ブクログ

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