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100分de名著 中江兆民 三酔人経綸問答(2023年12月) 話し合い、共に変わる NHKテキスト
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2023/11/25 |
JAN | 9784142231584 |
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
100分de名著TV番組視聴し、まだオリジナルは読んでませんが…中江兆民て先進的な現代にも通用する思想の持ち主だったのですね…!『名前・自由民権運動・昔の偉い人』という認識しかなく。平田オリザさんの解説を聞いた印象…『対話』とは、『君と僕と意見が違ってもいい』その基盤のもと、『...
100分de名著TV番組視聴し、まだオリジナルは読んでませんが…中江兆民て先進的な現代にも通用する思想の持ち主だったのですね…!『名前・自由民権運動・昔の偉い人』という認識しかなく。平田オリザさんの解説を聞いた印象…『対話』とは、『君と僕と意見が違ってもいい』その基盤のもと、『互いの違いを認めた上で、己の考えを自由に言うこと』 これこれ!(゚∀゚)キタコレ!! 江戸後期〜明治時代に生きた中江兆民さん!すごいよ、中江兆民さん!ハァハァ…。(;´Д`)ハァハァ すみません、中江兆民の思想にシビレてしまい…興奮してしまいました(^_^;)。 現代でも、『対話』がちゃんとできてるかどうかあやしい。まずは、中江兆民の本をちゃんと読んで、身につけて、真似できるところは真似して日々実行できるようにがんばろう。
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中江兆民は土佐出身、24歳で岩倉使節団随行、アメリカから欧州渡航後フランスに2年滞在。帰国途上でエジプトやベトナムなど中近東やアジアを立ち寄っている。27歳で東京外国語学校長就任するが文部省と対立し辞職。文筆活動や哲学書翻訳、東洋のルソーと呼ばれた。明治23年第一回衆議院銀選挙で...
中江兆民は土佐出身、24歳で岩倉使節団随行、アメリカから欧州渡航後フランスに2年滞在。帰国途上でエジプトやベトナムなど中近東やアジアを立ち寄っている。27歳で東京外国語学校長就任するが文部省と対立し辞職。文筆活動や哲学書翻訳、東洋のルソーと呼ばれた。明治23年第一回衆議院銀選挙で当選するも約半年で議員辞職。 『三酔人経綸門答』は明治20年理想主義者の洋学博士と覇権主義の豪傑君の二人が現実主義者の南海先生をたずねて在るべき国家の方向性について対話する形式 兆民は演劇好きで、哲学がもともと門答=対話で成り立っていたことや当時の状況では門答でないと書けなかったという理由を挙げている。明治初頭に始まった自由民権運動が徐々に衰退する時期だった。 侵略主義者の理屈として、アジア内では日本がいち早く開国して近代化した恩恵を近隣国に授けよう、ヨーロッパの植民地になればもっと悲惨になるというひとりよがり、侵略がもたらすある種の快感のためと指摘している。遠方への出兵は浪費で人々の負担が重くなるため、軍備は最低限で防衛に徹するべきというのが南海先生の見解のようだ。 NHK番組での解説と合わせて復習するとさらに役立つ。 平田オリザ氏の関わっている演劇的手法を用いたコミュニケーション教育、「主体的対話的で深い学び」探求型学習が非常に興味深い。 共感エンパシーする力は学んで身につける技術であり、そのエンパシーを養うためには演劇教育が紹介されているらしい。「同意はしないけど理解はできる」という姿勢。 異なる価値観のすり合わせには時間がかかる、適度な冗長率の重要性、対立はたいてい事実ではなく風聞によって起きるなどの指摘。 税金は再分配機能と長期的なことに投資(教育や文化芸術など)するという機能がある。短期的に人気を集められる政策を掲げばらまくのがポピュリズムだと批判。 自分の頭で考えること、異なる意見を認め合い互いが変化することを潔しとするのが前提とし、話し合いを通して新たな結論にたどりつく対話社会を目指したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「中江兆民「三酔人経綸問答」」平田オリザ著、NHK出版、2023.12.01 95p ¥600 C9410 (2024.01.05読了)(2023.11.27購入) 【目次】 【はじめに】今こそ見直したい、おおらかなリベラリズム 第1回 なぜ問答形式なのか 第2回 洋学紳士と豪傑君 ―理想主義と覇権主義の対話 第3回 「現実主義」の可能性 ―南海先生の論を中心に 第4回 その後の兆民 ―『一年有半』『続一年有半』 ●幅広く実情をみる(59頁) 中江兆民は現実のヨーロッパを見てきたため、民主制の導入も一筋縄ではいかないことを理解していました。彼は岩倉使節団で渡欧した際、先進的な文化のあるパリだけでなく金融の中心地であったリヨンにも滞在し、また帰国の途上ではアジア諸国が欧米列強に抑圧される様子も見てきました。そうした経験を通じて当時のヨーロッパを善悪両面から立体的にとらえていた。 (アマゾンより) 酒を酌み交わしながらの軽妙な対話に、民主主義の本質を読みとく 明治時代中期、藩閥政治への不満から民権運動が大きな盛り上がりを見せるなか、その理論的な支柱を作り出そうと奮闘した思想家・中江兆民。代表作『三酔人経綸問答』は民主主義の本質を問う名著だが、ユニークなのはその形式。三人の人物の酒を飲みながらの問答によって進んでいく。理想主義者の洋学紳士と覇権主義者の豪傑君、真っ向からぶつかる二人の議論に、現実主義者の南海先生が示した意外な答えとは―― 学生時代に中江兆民について研究し、演劇を通じて「対話」の持つ力を訴え続ける平田オリザ氏が、『三酔人経綸問答』の問答に込められた、現実主義的なリベラルの可能性や、分断が進む現代社会における「対話」の意義を解説する。
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