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鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/11/27 |
JAN | 9784163917009 |
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鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折
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商品レビュー
4.5
23件のお客様レビュー
映画は原作に忠実であっては、面白味に欠ける だから、脚本家の腕が必要である。 とはいえ、原作 しかりであろう
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厚い取材に基づいて、橋本忍の生涯が浮かび上がる好著。 今、議論されている原作者と脚本家の関係のもつれの根源が垣間見える。 天才、脚本家に深い敬意を払いつつ、失敗や限界が描かれていて、そこが一番、面白かった。
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間違いのない大作を書く大御所、の印象があった橋本忍。それはそうなのだが、思いもよらないギャンブラーなお人柄、脚本職人のような一面がある反面、作品全体を予算取りから興行面から大きな俯瞰の目で眺め当たり外れを見当する山師のような面もある、たいへん人間臭く魅力的な人物であった。「砂の器...
間違いのない大作を書く大御所、の印象があった橋本忍。それはそうなのだが、思いもよらないギャンブラーなお人柄、脚本職人のような一面がある反面、作品全体を予算取りから興行面から大きな俯瞰の目で眺め当たり外れを見当する山師のような面もある、たいへん人間臭く魅力的な人物であった。「砂の器」を中心としてノリに乗っている時期の仕事量、質、勢い、読んでいても圧倒される。そこから「幻の湖」に至っての空回り、周囲との噛み合わなさなどは、辛い内容だ。だが最晩年の果てまで筆者は追ってくれる。そこには命を削って最後の瞬間まで書き続ける執念の姿があり、とんでもない一映画人の一代記を読み終えた読後感に包まれた。以下は印象に残った言葉。 「強いて狙いらしいものといえば、人間は案外他人の不幸を一番喜ぶものである」「そしたら藤本は『喜八はだめだ』って言う。『どうして』って言ったら、『喜八は行書の字を書く』っていうんだ、『これ(「日本のいちばん長い日」)は惜書の字を書く奴じゃなきゃ撮れない』って言うのね」「原作の中にいい素材があれば、あとは殺して捨ててしまう。血だけ欲しいんだよ。他はいらない。そうやって原作者たちの生血を吸っているわけだよな、僕の脚本は」「自身は映画を思う存分に作れていた時期なので、その現状に満足だけしていれば業界全体のことなどはどうでもよくなりそうなものだが、橋本はそうではなかった。現状の問題点を鋭く読み取り、鐘を鳴らし続けていた」「ただ喰っていくだけのことなら、そんなミジメたらしい努力をする必要はなく、他の仕事に変ればいい。橋本プロは大きく儲けなければ存在の意味がない。自分が肥らないと、作品も肥らない」「自然は征服できるものではなく、なんとか人間はそれと折り合いをつけ、生きるための妥協点を勇気をもって求める…人間と自然…それが『八甲田山』の企画意図であり、この映画のテーマである」「プロダクションの利潤の70%までは分を付けている人たちに払ってしまう。資本蓄積を行い、それを次の映画製作の資金に充てるなどをしては一番いけない。人間は半飢餓状態の時が体がいちばんよく動くし、知恵も出てくる」
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