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私たちはいつから「孤独」になったのか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2023/11/20 |
| JAN | 9784622096559 |
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商品レビュー
3.2
6件のお客様レビュー
孤独について、政治的か社会学的なアプローチをしているのかと思いきや、それは最初と最後くらいであり、どちらかといえば過去の作家たちが言及してきた孤独への批評に近い。 孤独=Lonelinessという言葉は18世紀から19世紀にかけて生まれた言葉とのこと。それまではSolitude...
孤独について、政治的か社会学的なアプローチをしているのかと思いきや、それは最初と最後くらいであり、どちらかといえば過去の作家たちが言及してきた孤独への批評に近い。 孤独=Lonelinessという言葉は18世紀から19世紀にかけて生まれた言葉とのこと。それまではSolitude=ひとりでいることを表す言葉が使われていた。 わざわざLonelinessという単語が現れ、浸透していったということは、Solitudeだけでは表せない感情が生まれたことを意味する。では、その感情とはなんなのか。それが本書の主題である。 本書内でも書かれているが、孤独には対義語がない。 よく、既婚と独身が対になって言い表される。これはたしかに対なのだが、たとえば「ずっとひとりは寂しいだろうから早く結婚したほうがよい」などと言う時、この場合の「ひとり」はSolitudeではなくLonelinessを表している。解決策が結婚かどうかはとにかく、とにかく孤独を早く解消したほうが良い、ということだ。 孤独とは、ある種の症状のようなもので、ひとつの状態である。風邪や湿疹に対義語がないのとおなじ意味で。 本書では、孤独にまつわる諸問題も書かれているが、孤独のプラスの面も書かれている。ただ、そのほとんどは凡庸な人間には関係のないことだ。 哲学者や小説家の思索とか、有名人が喧騒から離れるための隠遁生活とか、可愛い子には旅をさせよ的な成長のための通過儀礼とか、そのような孤独のポジティブな面はたしかにあるだろう。ただ、それはほとんどの孤独な大人には関係ないことである。
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イギリスの孤独の文学史に孤独の映画史が加わったものである。孤独を扱った有名なイギリス文学を説明しているのだが、日本人にとってはその文学の孤独の場面がそれほど記憶にないかもしれないので、いまいちピントこないかもしれない。イギリス文学を新しい眼で見て卒論にするテーマの参考にするにはい...
イギリスの孤独の文学史に孤独の映画史が加わったものである。孤独を扱った有名なイギリス文学を説明しているのだが、日本人にとってはその文学の孤独の場面がそれほど記憶にないかもしれないので、いまいちピントこないかもしれない。イギリス文学を新しい眼で見て卒論にするテーマの参考にするにはいいのかもしれない。
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本書の副題The History of an Emotionと言う副題にひかれて読んでみた。感情史と言う学問の本はほとんど読んだ事が無かったので構えて読んだが心理学、哲学、神経科学に関する理論的で難解な記述はあまり無く専門知識の無い人にも興味深く読める。 センセーショナルなものは...
本書の副題The History of an Emotionと言う副題にひかれて読んでみた。感情史と言う学問の本はほとんど読んだ事が無かったので構えて読んだが心理学、哲学、神経科学に関する理論的で難解な記述はあまり無く専門知識の無い人にも興味深く読める。 センセーショナルなものは何も無いが孤独と言う感情の複雑さをエピソードを交えて丹念に追っており、自分は対処の難しさを感じたが筆者はそれなりの社会政策に対する批判や提案を提示しており、決して派手さは無いが学者として誠実な態度を感じる。 ただ孤独と言う感情群が近代以降誕生した情動だと言う主張は普遍宗教の衰退、産業資本主義の進展、社会共同体の解体など説得力は十分にあるのだが、Lonlinessと言う言葉の発明それ自体が孤独感情の社会的知覚を促進するフィードバックも確かにあると思う。普遍感情としての孤独も否定出来ないと思う。
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