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ダーウィンの呪い 講談社現代新書2727
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2023/11/16 |
| JAN | 9784065336915 |
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ダーウィンの呪い
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商品レビュー
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24件のお客様レビュー
進化っていいことでは?と思っていた。 けれど、1つの価値観にとらわれすぎる怖さを感じた一冊だった。 ありきたりな感想だけど、歴史を知っておくことは大切。 印象的な一文 ・優生学運動に従事した人々の大半がそれがナチスの罪過につながる坂道とは知らずに、その時代、その社会、その階級...
進化っていいことでは?と思っていた。 けれど、1つの価値観にとらわれすぎる怖さを感じた一冊だった。 ありきたりな感想だけど、歴史を知っておくことは大切。 印象的な一文 ・優生学運動に従事した人々の大半がそれがナチスの罪過につながる坂道とは知らずに、その時代、その社会、その階級の価値観に従い、正義と善意に導かれて行動しただけであろう。そもそも私やあなたが、今まさに新しい悪魔をそれと気づかず育てているだけかもしれないのだ。 以下メモ ・進化 遺伝する性質の世代を超えた変化。発展や発達、進歩の意味ではない。 一定後方への変化を意味しない。目的も目標も一切ない。 進化は条件次第でどのような方向にも進みうる。方向性のない盲目的な変化。退化も進化。 ・進化の呪いは、生物学の原理を社会に当てはめて生まれたものではない。初めから自然、生物、社会をあまねく支配し、進歩を善とする価値観として存在していたものである。そして、当初のダーウィンの意志が生物の進歩を否定するものだったのにも関わらず、社会も人も進歩すべきという規範と、人々の競争とその結果を正当化するために、神々の摂理をダーウィンの名に置き換えて生まれたのが「ダーウィンの呪い」「ダーウィンの進化論によれば」だったのである。 ・ダーウィンの自然選択説 特定の環境下で有利な変異の維持と不利な変異の除去により、新しい性質を作り出す創造的な意味 ・スペンサーの適者生存説 劣った変異を除去して変化を止める。弱肉強食。 →2つの説が混ざり、強いものだけが生き残る意味として使われるようになった ・人間の進化が進歩でないのなら、自らの手で人間の進化を進歩に変えねばならない、と考える人が現れた。人間に働いている適者生存の作用を、「真の適者」であるべき「優れたもの」や「強者」や「道徳的なもの」が有利になる作用に変えよう、というのである。 ・ナチスが手本にしたのは米国だったのである。移民法を制定して人種差別政策をすすめる米国をヒトラーは賞賛している。彼らのモデルは、米国国民の進化的な向上を目指す優生学運動と人種差別政策であった。 米国で進められた強制不妊手術、社会的不適合者の収容、安楽死に関する議論や、人種差別政策を忠実に再現したのである。 (そんなアメリカも実際のナチスの行いを見て、目が覚めたという皮肉) ・ギリシャ時代からあった優生思想 紀元前4世紀、プラトンは健全な社会を作るために必要な優生政策を「国家の洗浄」と読んだ。政策の要点は、「不適格」な者の排除と「適格」な人間の繁殖であった。 優生学の誤り ・倫理上の誤り 行き過ぎた功利主義が人権と自由を奪う ・科学上の誤り 偏見に基づく科学的な推論 ・目的の誤り 人間集団の進化的改良という目的が不適切 人間的に完全とは何か、個人をより人間らしくするものとは何かは価値観による。無数の答えがある。 ・「何が事実」かという前提から、直接「どうすべきか」という価値判断や道徳律などの規範的命題は導けない。 人間に競争意識があり、競争が向上心を刺激しレベルアップにつなげる性質を進化的に獲得したという事実から、「人間は競争し、努力すべきだ」という規範は導けない。 ・道徳のパラドックス たいていの人はいつも正しく、善で、道徳的でありたいと願っている。だが道徳への動機が強まるほど、他者から道徳的な欠点があるとみなされることへの強い嫌悪を生むことが知られている。そのため道徳への強い意識は道徳的な欠点や誤りを決して認めない不誠実な意識を生み、反道徳的となる。
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ダーウィニズム、進化と進歩、これらのキーワードを耳にすると、なぜかモヤっとします。その理由が本書には詳細に書かれています。 書名通り、ダーウィンや進化論にまつわる呪いについて詳しく書かれており、この呪いは現在も進行中のようです。 「呪詛だの祟りだのは、古き世を支配していた神の摂理...
ダーウィニズム、進化と進歩、これらのキーワードを耳にすると、なぜかモヤっとします。その理由が本書には詳細に書かれています。 書名通り、ダーウィンや進化論にまつわる呪いについて詳しく書かれており、この呪いは現在も進行中のようです。 「呪詛だの祟りだのは、古き世を支配していた神の摂理の残滓である場合が多く、先祖代々伝えれれてきたものなので、歴史を遡って由来を辿るのが、一般的な対処方法である。」 この由来はさまざまな専門分野にわたって重要なので、骨が折れるかもしれませんが、これからを生きる若者に読んでおいてもらいたいと感じました。
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ダーウィンが示したことと社会に流布している進化論的イメージや社会進化論など進化論の他分野への拡大解釈や進化論的比喩との差が大きいかということは吉川浩満『理不尽な進化』でも読んでいたが、ダーウィンの進化論の名の下に「ダーウィンが言っていた」という呪いの言葉でいかに誤った認識が広まり...
ダーウィンが示したことと社会に流布している進化論的イメージや社会進化論など進化論の他分野への拡大解釈や進化論的比喩との差が大きいかということは吉川浩満『理不尽な進化』でも読んでいたが、ダーウィンの進化論の名の下に「ダーウィンが言っていた」という呪いの言葉でいかに誤った認識が広まり、社会に代償さまざまな悲劇が起こってきたか、その歴史や経緯緻密に構成した内容で良かった。特に後半の優生学については知らなかったことも多かったので読んで本当に良かった。排外主義が拡大したり、生物学遺伝学その他の学問的技術的発展、AIを始めとした他分野の発展など様々な文脈からいつでも優生学的な論理や帰結に戻ってしまう危険性がとても大きいことがよくわかる。終盤の「事実(である)から規範(べき)への飛躍があってはならない(「人間は歴史的に常に競争してきた」という事実があったからといって競争すべきと結論付けてはいけないし、「人間は協力行動や利他志向を持っている」が事実だとしてもそこから一足飛びにそうあるべきという規範を導いてはいけない)」は進化学や遺伝学分野のみならず社会のいろいろな場面で注意しなければならないシンプルだけど重要な指摘だと感じる。
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