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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 短歌研究社 |
発売年月日 | 2023/11/10 |
JAN | 9784862727503 |
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
たった31語で、日常をこんなにも鮮やかに表せる才能にただただ脱帽です。エッセイとも小説ともちがう、制限があるからこそ生まれる豊かさ。まるで短編映画を見ているようでした。 こころに響いた短歌に印をつけて、あとから見直してみたらほとんどが食べ物に関する歌だったのには苦笑い……
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装丁というか本の姿がなんだかもう綺麗すぎてしばらくカバンの中に入れて持ち歩いていた。 第一歌集の多幸感が薄れて、もう少し冷静でかたい手触りがした。誰かとの煩雑で賑やかな暮らしでは無く、ひとりで正しく暮らしていこうとしている人の静かさや安らぎというような。 やさしい言葉でありつ...
装丁というか本の姿がなんだかもう綺麗すぎてしばらくカバンの中に入れて持ち歩いていた。 第一歌集の多幸感が薄れて、もう少し冷静でかたい手触りがした。誰かとの煩雑で賑やかな暮らしでは無く、ひとりで正しく暮らしていこうとしている人の静かさや安らぎというような。 やさしい言葉でありつつも一回で「わかった」と流せる歌はあまりないため何度か読み直しつつ読破した。とても時間がかかったけどいい本だなーと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
お洒落な装丁とタイトルに惹かれて買った歌集で、中身もすごく好きな感じで良かった。 「頬に雨あたりはじめる風のなか生きているのに慣れるのはいつ」 という少しきりきりした一首から始まるけれど、これは生きづらさ、というのとはちょっと違う気がする。生きているのにまだ慣れていない、まさにそんな感じで日常のふとした瞬間一つ一つに戸惑い、眺め、そこにぽこんと転がりでてきたような、みずみずしくてのんびりした短歌が多い。読んでいる私にも、日常から切り取られた瞬間がどれも見慣れない、新鮮なものに感じられてすがすがしい気持ちになる。短歌の言葉の引き算もとても鮮やかで、うまいなあと思わず唸ってしまうようなものもたくさんあった。 好きな短歌がいっぱいだけど、特に好きなのは 「ありとある祈りの型にすこしずつ似たあと水に流すせっけん」 「夏に秋ふかく差し込む曇り日の川面はアルミホイルのように」 かな。 どこかひかりが感じられるような短歌が好き。
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