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数学者の朝 セレクション韓・詩
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | クオン |
発売年月日 | 2023/11/10 |
JAN | 9784910214504 |
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数学者の朝
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商品レビュー
3
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※このレビューにはネタバレを含みます
人によっては美しく響く詩なのでしょう。個人的にはあまり響かなかっただけで。 猫が可愛いことは心から同意します。 2024/07/27 目次-p.50 p.19 “ 抱きしめている人は見えないということについて 抱きしめている人をもっとぎゅっと抱きよせて考える ” 一番近くにいるのに、体温を感じるのに、香りがするのに、確かにお相手のことを見ることは難しいです。お相手の顔は一切見えません。 それでもわたしは……いえ、むしろ、それだからこそわたしは、その状態がしあわせだと感じます。相手のことを感じるのは受け止めるのは、目線だけではないのですから。 p.31 “日の光を浴びていると 猫が近寄ってきて 私の影のまわりをちょっと歩いて あちらのほうで丸くなった” 猫、かわいいです。いるだけで良いです。 p.34 “定食” この詩がいまのところ一番好きです。 しにたい人がいるけれど、生きる行為、食べることを丁寧に描写するのですね……。 p.34 “死ぬことができずに生きているあの子の一日一日が” 何故“あの子”がしにたいのかわからないですけれど、しにたいのにしねないわたしたちの一日一日が積み重なっていきます……。それはとても、苦しいです。 p.36 “ 生きまちがった日々と さらに生きまちがってゆく日々の間で しばし死ぬ そのたびに ” わたしたちは何度も間違えてきたし、これからも何度も間違えてしまうのでしょう。その度に傷つけ、傷つけられるのでしょう。 祈りが届かない日もあります。答えのような出来事が起こることもあります。 心は何度しぬのでしょう。心は何度救われるのでしょう。 p.37 “ わたしたちは たがいに記憶しているその人のふりをすべく 努めている ” 誰だっていろんな顔があるものでしょう。子である自分や親である自分、生徒である自分や先生である自分、社会人の自分、休憩している時の自分、友人と居る自分、その他にもいろいろ……。数えられないくらい。 誰の前でどの自分だったかわからなくなってもおかしくありません。 どの面を見せられても(その人の一部なのだなぁ)と思うだけなので、わたしはさほど気にしません。気にしないようにしたいです、それがもし、自分が望まない姿だとしても。 わたしだって、嫌な面を見せてしまうことがあるでしょうから。ゆるされたいならゆるすところから。 2024/07/29 p.51-93 p.62 ”夢と生のすきまに横たわり 憎んでいたものたちに申し訳ない心持ちでいる” (中略) p.63 ”ただじっとしているだけなのに 赦しが雲のように流れてゆく” 寝ている間に救われたような感覚が、最近、数回ありました。 直近は、誰にも見られないところで、自分の汚い感情も何もかも書き殴ってから眠りました。自分に嘘をついて、感情を抑え込んでも、年単位で後から苦しくなると経験上わかっています。素直になったおかげか、朝、スッキリしていました。 思い詰めると「こうするしかない」と考えてしまう、極端なやつなのですけれど、「大丈夫だよ」って言ってもらったかのような感覚。赦していただいて、苦しい感情だけ持って行ってもらったかのような感覚。ありがとうございます。 p.92 ”思い出をめくるほどに 悲しみがゆらゆら揺れ動く” 悲しい思い出だけ消去して、楽しい思い出だけ大切に保存しておきたいです。けれど脳はそこまで便利にできていないようです。なんとも生きづらいですね。 2024/08/14 p.94-101 p.99 “葉書の大きくはないスペースに猫が来て座りました 猫がどくまで鉛筆を置いて” 読んでいたり作業していたりすると、ちょうどその場所に来る猫さん、かわいいです。 2024/08/19 p.102-173 p.115 “(深い夜という言葉はあるけれど、なぜ深い朝という言葉はないのだろう)” 確かに。朝は深まるイメージがないです。ふしぎです。 p.143 “ 黄緑のバッタどもが草原で ポップコーンのようにポンポン飛び跳ねています ” 想像できる光景。バッタって、わたしの想像以上に飛び跳ねるのでびっくりします。 p.150 “あの角を曲がったらわたしたち、幽霊になろうよ” なんてすてきな提案。 わたしはいつさいごの日が来ても良いのですけれど……もし、もしも、わたしが大好きな方も同じくらいの気持ちで望むのなら、一緒に……なんて、想像しちゃいます。それは決して現実にはならないのですけれどね。考えるだけなら自由ですから。 p.160-161 “からっぽの君は、” (中略) p.161 “君の眠りを破ることなく” 「君」に関する表現が好きだと感じました。空っぽの自分が永遠に眠ったら良いのに、と思いました。
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文学ラジオ第136回紹介本https://open.spotify.com/episode/7uz3SapBasYvO26ZloQeSx?si=3fa86844657841f8 「一文字の辞典」のときはユーモアがあったが、今回は詩がもつ世界に旅立っていくような印象があった。 鋭...
文学ラジオ第136回紹介本https://open.spotify.com/episode/7uz3SapBasYvO26ZloQeSx?si=3fa86844657841f8 「一文字の辞典」のときはユーモアがあったが、今回は詩がもつ世界に旅立っていくような印象があった。 鋭い言葉が多く、1文だけで世界が反転したり、深い部分に入っていくような詩もあった。 詩集全体としてのまとまりはまだ見えてこないが、五部構成で、それぞれの部に良さがある作品 キム・ソヨンさんの旅を後追いしている感覚で読めて楽しかった。 すごい良かった。 最初、第一部の詩が難しいと思っていたけど、姜信子さんのあとがきを読んだら、キム・ソヨンさんに親近感を持てて、そこから詩の世界に入っていけた。 ただ、はっとするような詩があれば、入っていけなかった詩もあった。 「一文字の辞典」は読んですぐ楽しめたけど、この詩集はわからない詩もあったから、読む度に発見して長く楽しめそう。
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