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ときときチャンネル 宇宙飲んでみた 創元日本SF叢書
定価 ¥1,870
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2023/10/31 |
JAN | 9784488021016 |
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ときときチャンネル 宇宙飲んでみた
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
マッドサイエンティストがとんでもないもの作ってる。理解が追いつかないけど、配信者や視聴者のノリの良さでテンポ良く楽しく読めた。おもしろSF,
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表紙やタイトルが端的に示しているように、ユーチューバーを主人公とした小説だ。そして「宇宙飲んでみた」という異常な文字列からわかるように、すこし不思議な話でもある。 章ごとのタイトルはそれぞれ頭にハッシュタグが付いていて、最後に「〜してみた」となっている。YouTubeチャンネルで...
表紙やタイトルが端的に示しているように、ユーチューバーを主人公とした小説だ。そして「宇宙飲んでみた」という異常な文字列からわかるように、すこし不思議な話でもある。 章ごとのタイトルはそれぞれ頭にハッシュタグが付いていて、最後に「〜してみた」となっている。YouTubeチャンネルでよく見かけるそれですね。このポップな表題は中身のテンションにおいても同様で、主人公の十時(ときと)さくらの明るさやと相方の多田羅未貴(たたらみき)のダウナーな性格、そしてチャンネルを視聴する視聴者によってゆるく楽しくポップに話は進んでいきます。しかし起こっている事態は"ポップ"なんて生やさしいものでは無く、時間が結晶化した生き物(?)が登場したり、玄関や窓を開けるとまた別の家に行ってしまうという「ホームメイロ」のような状況になって自宅から出られなくなったりと、中々にハード。しかし主役のふたりは(さくらの方は割とまともに驚いているものの)わりとその状況に順応しており、配信を続けて視聴者数を増やそうと試みる。 この「異常事態にあまり驚かない女性たち」という図式はどこか『栞と紙魚子』のような諸星大二郎感があり好みだった。 また、『裏世界ピクニック』の作者らしく、今作におけるふたりの関係性も百合っぽさがあり、ほんとにこの関係性が好きなんだなあと安心感すら覚えてしまう。というか宮沢伊織氏の本すべて読んでいるわけじゃないけれど、いまのところ短編とかも含めてすべて百合要素があったし、現在のSF界隈における百合の第一人者みたいなポジションにいる方なのかもしれない。 話の進み方、および文章も凝っていて、章ひとつにつき1回分の「配信」を行っている体となっており、基本的にはすべてふたりの会話のみで進行していく。チャンネルを視聴している人たちのコメントが臨場感を高めていて、それにいちいち反応するさくらや、軽くあしらう未貴の対比がコミカルで楽しい。 軽い読み味に反して扱っている科学トピックは科学系雑誌に載っていそうな最新のものおよび、SFネタなのでこの塩梅も上手い。時間は存在しない、という考え方はいま現在一般的になりつつある概念だし、【登録者数完全破壊してみた】の回でイーガンネタが使われるとは思わなかった。 全編会話のみ、ポップで明るいノリ、YouTubeという題材、もろもろ含めてとても読みやすく楽しかったです。ジャンル分けするとしたら「YouTubeSF」ですね、これは。
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『SFが読みたい!2024年版』にて紹介されており、読んでみたい感じだったので。 YouTube的な雰囲気・流れを文章ですごく表現されていると思います。そういう意味でも慣れているせいか、カジュアルに楽しめました。
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