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世界一やばい西洋絵画の見方入門(2) 「山田五郎オトナの教養講座」
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2023/10/27 |
JAN | 9784299047403 |
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世界一やばい西洋絵画の見方入門(2)
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世界一やばい西洋絵画の見方入門(2)
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
やっぱり昔の絵って面白い!!!ギリシャ神話とかに関係した絵とかさ、読み解くのが面白いんだよね。例えばさ、羊飼いが三美神「アテナ」「ヘラ」「アフロディーテ」で一番美女だと思った女神に金色のリンゴを渡すシーンがあるんだけど、アテナの近くに、アテナが昔討伐したメデューサの首がついてる盾...
やっぱり昔の絵って面白い!!!ギリシャ神話とかに関係した絵とかさ、読み解くのが面白いんだよね。例えばさ、羊飼いが三美神「アテナ」「ヘラ」「アフロディーテ」で一番美女だと思った女神に金色のリンゴを渡すシーンがあるんだけど、アテナの近くに、アテナが昔討伐したメデューサの首がついてる盾が置いてあったり、ヘラの近くに孔雀がいたりとか、色々細かくてっさ。面白いの。
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借りたもの。 冒頭、前巻( https://booklog.jp/item/1/4299032543 )よりも充実した西洋美術史年表とざっくり人物相関図! 1200年代・後期ゴシック~1910年代・エコール・ド・パリまで。 よくある美術入門書では省かれてしまいがちな、後期ゴシック...
借りたもの。 冒頭、前巻( https://booklog.jp/item/1/4299032543 )よりも充実した西洋美術史年表とざっくり人物相関図! 1200年代・後期ゴシック~1910年代・エコール・ド・パリまで。 よくある美術入門書では省かれてしまいがちな、後期ゴシック、ロマン主義、ヴィクトリア朝時代の絵画傾向の象徴主義の神秘的傾向の絵画を乗せてくれるのが嬉しい限り!! ……日本の書籍でこのあたりが取り上げられにくいのは、日本人の印象派好き傾向だから?それは印象派の影響を受けた外光派が日本洋画の主流になったから? 「はじめに」で、著作権使用料(それにかかる更新料)の関係で掲載できなかった作品があること、国公立の美術館に所蔵されている作品で著作権が切れている画像でも我が国に限ってはなぜか民間企業を通じて手数料がかかる点に問題提起をしている。前者は仕方ないにしても、後者は何でだろう? 日本女流画家・山下りんをYoutubeで知ったけど、作風もロシア…正教イコンを写実風に描くという時代背景も相まって斬新なスタイル。 Column1,5,6,7には贋作について言及。 フェルメール贋作王・メーヘレンに日本の美術界を震撼させた贋作事件について。 日本の「本物志向」と「恥」の文化のせいだろうか?贋作をつかまされた事を罪悪とし隠したがる傾向は…山田五郎氏はそれらを隠さず検証のために展示する試みをYoutubeで提案していた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
美術鑑賞といった高尚な趣味を持ち合わせていない私ですが、五郎さんの軽妙な語り口が楽しくて、YouTubeで「山田五郎のオトナの教養講座」を視聴する事があります。図書館でその書籍版を見つけたので、早速、暇つぶしにパラパラめくるつもりが、1ページ1ページ、かなりの読み応えだった。 時代背景から生い立ち、人生、付き合いのあった画家仲間との関係、作品紹介。 なかでも笑ってしまったのが、バオロ・ウッチェロの《聖母子》 遠近画法にこだわり過ぎて、人物描写が二の次。その結果、、、まぁ、笑えます。 「不思議の国のアリス」の公爵夫人の挿絵の参考にされたのが、クエンティン・マサイスの《醜女の肖像》 この頃、ダ・ヴィンチも関心を示していたのがグロテスクな顔。《醜女の肖像》はダ・ヴィンチも関心を示して模写しているほどインパクト大です。 驚いたところでは、誰もが知っているルノワールの《イレーヌ・カーン=ダンヴェール嬢》 ユダヤ財閥の伯爵を父に持つ三姉妹の長女であるイレーヌ。19歳で別のユダヤ財閥の当主と結婚、一男一女に恵まれるもイタリア人貴族と不倫の末に離婚。第一次大戦で息子が戦死。第二次大戦でナチスに娘一家と妹一家が虐殺。イレーヌは夫がイタリア国籍だったお陰で難を逃れるが、彼女の肖像画はゲーリング(ヒトラーの後継とされた国家元帥)のコレクションに。戦後、イレーヌに返却されるも手放した作品を買ったのは、ナチスへの武器供与で財をなしたスイスの収集家ビュールレ。作品の持つ数奇な運命も、絵の中ではおしとやかそうに見えるイレーヌが実はそうでもなかった、ということも知ることができた。 ミステリー好きの私としては、猟奇殺人を疑われたシッカートについてが特に興味深かった。《切り裂きジャックの寝室》《カムデン・タウンの殺人 4連作》を発表し、当時、犯人と疑われる。現在では、アメリカのベスセラー作家、パトリシア・コーンウェルが犯人説を主張。「莫大な私財を投じてシッカートの作品を買い集め、DNA鑑定まで行って論拠を固め、2002年に『真相』と題して発表。」彼の作品が単に真に迫った作品なのか、見るからに一癖も二癖もありそうな肖像写真(見た目で判断してはいけませんが)に見るように、犯人だからこそ描けた作品だったのか、、、なんとも不気味さ漂う絵である。 絵の鑑賞の仕方を教えてもらえた本だった。
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