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怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ
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怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ

森合正範(著者)

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怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/10/26
JAN 9784065337486

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商品レビュー

4.4

34件のお客様レビュー

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2024/10/03

敗者の言葉を通じて史上最強のボクサーを綴った視点が面白い ボクシングは最も敗者が美しいスポーツなどと思ったり

Posted by ブクログ

2024/09/23

モンスター井上尚弥に魅せられた1人として、本屋でこの本に出会った瞬間に読まなくてはいけないと義務感のようなものさえ感じて購入した。 おそらく井上尚弥本人へのインタビューをそのまま本にしても、彼のモンスターたる所以に迫ることは難しいかもしれない。基本を重んじ礼儀を重んじる彼のこと...

モンスター井上尚弥に魅せられた1人として、本屋でこの本に出会った瞬間に読まなくてはいけないと義務感のようなものさえ感じて購入した。 おそらく井上尚弥本人へのインタビューをそのまま本にしても、彼のモンスターたる所以に迫ることは難しいかもしれない。基本を重んじ礼儀を重んじる彼のことだから的確に冷静に解説してくれるはずだが、実際に井上尚弥に完膚なきまでに叩き潰された敗者から見た井上尚弥の凄まじさは伝わらない。 本書は井上尚弥と実際に拳を交えたボクサーたちのインタビュー、そして彼ら自身のボクサー人生について知ることで、モンスター井上尚弥の偉大さをこれでもかと伝えてくれる。 『勝者だけでなく、敗者にも物語がある。』 本書でのこの文章がぼくはとても好きだ。 そう、本書を読むことで井上尚弥をもっと好きになるだけでなく、敗者のストーリーを知ることでただ単に井上尚弥に敗れたボクサーとしてではなく、人生を懸けて勇敢にモンスターと戦った者たちのカッコ良さに感動する。 特に、日本人ボクサーの田口良一においては、井上尚弥との試合を回避した上で世界チャンピオンを取りに行くという選択肢があったにもかかわらず、井上との試合を選んだ。 井上にスパーリングでボコボコにされた経験のある田口からしたら逃げることも頭をよぎったはず。実際に肌で感じた井上の怖さは相当なものだっただろう。しかし、真っ向から勝負を挑んだ田口の漢気には感服する。 しかも、彼は井上に負けた後でしっかりと世界チャンピオンにもなっている。河野公平もインタビューで語っているが、「井上尚弥より強い相手はいないんだから」と感じさせるほどの圧倒的な強さを持つ井上は、敗者すらも戦いの後で爽快な気分にさせてしまうのかもしれない。 以前YouTubeで田口の姿を見て、とてもおっとりとした青年の印象を受けたが、彼は心根の強い男が憧れる男だ。本書を読んでぼくは彼のファンになった。もう引退してしまっているのが残念だが、今後もボクシング界で活躍していってほしい。 井上尚弥が世界に衝撃を与えたナルバエス戦。KO負けのない無敗の最強王者を相手に何もさせずにぶっ倒した井上。井上尚弥というとこの試合のイメージを持つ人は多いことだろう。 ナルバエスはとても紳士で自己管理のできる素晴らしい人物であることがとてもよく伝わる。全く言い訳をせず、井上尚弥に敬意を表している。偉大なボクサーが偉大なボクサーについて語る、素晴らしいインタビューである。 あの試合で井上に敗れた後で泣きじゃくっていたナルバエスの息子ジュニアはなんと本格的にボクシングをやっているというのにも驚いた。はじめて父の試合を海外で観るということでワクワクしていただろうに、目の前で今まで一度も倒れたことのない父が完膚なきまでに倒された衝撃は相当なものだったはずだ。 しかし、現在ボクシングに精を出すジュニアは「僕は井上の大ファンだよ。」と語り、「いつか井上と戦ってみたい」とまで言っている。 本書を読み、敗者までをも魅了する井上尚弥のことがまた更に好きになった。圧倒的な強さを持つ彼がいる時代に生まれたことに感謝しつつ、これからの彼のキャリアをずっと追い続けたいと思う。

Posted by ブクログ

2024/09/23

井上尚弥が筆舌に尽くしがたい強さなので、敗者にインタビューして井上の強さを炙り出そうとした本。ボクシングファンなら河野、ナルバエス、黒田、モロニー辺りの話は胸に刺さるので面白いのだが、ドネア本人のインタビューが取れなかったのが痛すぎる…断られたので仕方ないけど…。 結論も井上の強...

井上尚弥が筆舌に尽くしがたい強さなので、敗者にインタビューして井上の強さを炙り出そうとした本。ボクシングファンなら河野、ナルバエス、黒田、モロニー辺りの話は胸に刺さるので面白いのだが、ドネア本人のインタビューが取れなかったのが痛すぎる…断られたので仕方ないけど…。 結論も井上の強さの秘訣は明確にできておらず、筆者も薄々分かっているらしく結言が迷走しているのが残念。序言で「井上に負けた彼らは実際弱かったのか疑問になった」とか書いておけば本としては収まりが良い気がする。 とはいえ単純なパンチ力やスピード、テクニックでは語れないし、試合前にビデオで研究してもわからない、圧倒的なリングゼネラルシップと武道の達人のような駆け引き巧者が井上の強さにあるのではと十分伝わる内容だ。

Posted by ブクログ