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実験の民主主義 トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ 中公新書2773
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2023/10/23 |
JAN | 9784121027733 |
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実験の民主主義
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民主主義、と言っても政治に限定せず、世の中をどうやって私たちが主権を持って動かしていくのか、がわかりやすく伝わってくる。 AIやSNSなどのコミュニティなど、現代ならではのツールにもふれながら、自分で「やってみた」が大事で、トライアンドエラーという実験を通して学び続けるプロセスの...
民主主義、と言っても政治に限定せず、世の中をどうやって私たちが主権を持って動かしていくのか、がわかりやすく伝わってくる。 AIやSNSなどのコミュニティなど、現代ならではのツールにもふれながら、自分で「やってみた」が大事で、トライアンドエラーという実験を通して学び続けるプロセスの重要性を認識した。 実験から新たな問いが出て来て次へ次へと進んでいく、それ自体を楽しむこと、それが実験哲学であり、それが民主主義につながるのだと気付かされ、私たち一人ひとりでも今すぐにできる社会参加の形態なのだと感じた。
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★目次 はじめに 第1章 「平等化」の趨勢 トクヴィルのアメリカ旅行/銃、印刷、郵便/「未来はすでにここにある」/民主化/平等化の良い面と悪い面/アメリカ自治組織/マルクスの階級闘争/想像力の変容/デカルト的になる/小説→映画→ゲーム/個人主義の孤独 第2章 ポストマンと結社 ...
★目次 はじめに 第1章 「平等化」の趨勢 トクヴィルのアメリカ旅行/銃、印刷、郵便/「未来はすでにここにある」/民主化/平等化の良い面と悪い面/アメリカ自治組織/マルクスの階級闘争/想像力の変容/デカルト的になる/小説→映画→ゲーム/個人主義の孤独 第2章 ポストマンと結社 親愛なる郵便局員/郵便≒インターネット/「集権」と「分権」/福沢諭吉の構想/プラットフォームとしての政府/アメリカで内戦が起きるとすれば/アソシエーションという身分保証/フランスと結社/陰謀論者/アソシエーションは軍事化する 第3章 行政府を民主化する 選挙というバイアス/ロックの「三権分立」/中国の科挙、一七世紀のペスト/目立つ議会、隠れる行政/人は腐敗する。機械はしない/超人政治家と精密機械/官僚の歴史/官僚の素質と編集者/行政とユーザー/「官僚や公務員を人間に戻す」/ポピュリズムでもなく、権威主義でもなく 第4章 「市民」とは誰か 首相の「大統領制化」/エリート任せから参加へ/保守の融通無碍さ、左派のコレクトネス /シトワイヤンvsブルジョワ/日本の市民運動/ファンダムはアソシエーションか/消費から創作へ/推し活=贈与する消費者/相互依存するケアへ/スキルの伝達/土地所有者→ブルジョワ→賃労働者→消費者→ファンダム/オタクと左派/二人のファンダム大統領 第5章 分断を超えるプラグマティズム リテラシーからコンピテンシーへ/ルソーの一般意志の外へ/Do it with Othersの習慣/ Do から始まる参加/「民意」から「やってみる」へ/オンラインゲームの社交性/ファンダムの贈与・投資・消費/植物を手入れする「庭師」/コギトを乗り越える集合的知性/「対話」ではなく「やり取り」 第6章 「手」の民主主義 技術論と生成AI/イデオロギーからミッションへ/ガチャからの解放/イデオロギーの歴史/保守主義、自由主義、社会主義/代議制と政党の起源/政党クラブとフランス革命/ ボーイズクラブ/裏面のポピュリスト政党/直接民主主義の可能性/分人、くじ引き/名望家→職業政治家→相場師/ファンダムの趨勢/所有と使用の距離を近くする/プラグマティズムの習慣論/手の思想 第7章 感情と時間の政治へ 「不平等だけど違っている」/革命とおにぎり/食事の風景/依存が自由の条件/シェアとは持ち寄ること/推し活にあるケア/「実験」の時間/じっくり問いを探す 聞き手をつとめて 語り手のあとがき 図版出典 文献案内
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とても面白かった。タイトルに民主主義が入っているから政治的なことがメインかと思いきや、ビジネスや社会参加、生産者と消費者の関係性まで、幅広い議論が行われている。知識や技術の「民主化」により、平等化が進むが、それは必ずしも平和や安定を意味せず、むしろ細かい違いに注目がいき、差別や偏...
とても面白かった。タイトルに民主主義が入っているから政治的なことがメインかと思いきや、ビジネスや社会参加、生産者と消費者の関係性まで、幅広い議論が行われている。知識や技術の「民主化」により、平等化が進むが、それは必ずしも平和や安定を意味せず、むしろ細かい違いに注目がいき、差別や偏見を生むことになる。同時に、それまでの権威に対する信頼失墜に繋がり、社会が不安定化する。これに変わる信頼がファンダムに集まっている。いわゆる「推し」であり、確かに一定のお作法、共通の価値観、奉仕や貢献の意識など、コミュニティを維持する要素が詰まっている。現代社会を理解するのに非常に参考になる一冊。
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