ハッピー・オブ・ジ・エンド(3) バンブーC Qpaコレクション

おげれつたなか(著者)

• 販売会社／発売会社: 竹書房
• 発売年月日: 2023/10/17
• JAN: 9784801981843

商品レビュー

2024/09/03

謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男
2人で楽しく普通の恋人の時間をマヤから逃げながらはぐくんでいた。
しかしバイト帰りに千紘はマヤと遭遇し、拉致されたが、
マヤの暴走から難を逃れた千紘は病院で目を覚ます。
大けがは免れたものの、浩然に追い打ちをかけるようにある動画が届いてしまう…。
いっぱい思い出して、そして忘れろなんて言われても思い出すのはそこら中に散らばってる楽しくおかしく笑える思い出ばかりで余計に千紘を苦しめる。
個展の最後の写真はあれだってわかってたのに、涙が止まらない。おげ先生素敵な作品を生み出してくれてありがとうございます。
終わり方が映画みたいで、最後までずっと引き込まれっぱなしだった。大好き。
あーカバーは再び訪れた江ノ島で、千紘が撮った浩然だったんだね。幸せでよかった。
最後再会エッチなしで終わってほしいなって思ってたら本当にそうだった、さすがです。

2024/08/28

こ～ゆう物語ってさ、題名が「ハッピー・オブ・ジ・エンド」であっても、
むしろ、逆に「メリーバットエンド」なパターンが多いので、
正直３巻読み始めるのが怖かった。浩然と千紘には幸せになってほしい。

が。
冒頭からもうマヤは千紘をさらって、暴力ふるいまくって、
もう殺されちゃう？って思うところで、なんとか警察が介入して助かった。
よかったよかった。
そして、加治さんが間に入ったとはいえ、浩然も千紘と会えてよかったよかった。
が、
マヤの手下が逮捕されたが、マヤは逮捕さなかったっぽくて、浩然のところに現れる。「浩然と一緒にいたから」という理由で千紘を襲ったという。
それで浩然は、マヤを刺す。
浩然は千紘にそれを伝えると、千紘は「一緒ににげよう」と。二人の逃避行が始まる。
それもそんな長くはなく、浩然は「自首する」と去っていった
「迎えにいくから」と千紘が言うと
「俺のこといっぱい思いだして、それで、もう忘れろ」
といって別れてしまった。

数年後、浩然は出所し、肉体労働をしていた。
千紘はあの時の夢をなんとか追おうとカメラを始めていたが、まだそんなに芽はでてない。
知り合いの人にコラボしようと言われて個展に写真を出すことになった。

浩然は同僚に漫喫に誘われて、パソコンを触る。
同僚の元カノ（同僚も前科者）をＳＮＳで見せられた。元カノは結婚していた。
その写真をとった人の名前が千紘だった。
そのアカウントからのぞいてみると、そこに千紘がいた。
でももう、会えないし、会わない方がいい・・と思ったが、展示会にいくと写真がみれるらしく、
会ってない間に千紘が何を見てきたのかを知りたくなって行ってみた。
沢山の写真の最後・・・あの日、１枚だけとった浩然の写真があった。
そこにいた人に、千紘の場所を聞いて、千紘のいる公園にかけつけた・・・

で本編終了。

思い出を思い返すとき、あの神社で願ったのは「このままで」だったのとかもやっぱしんど～って思った。何も多くは望まないのに。
マヤもある意味不幸な人で（マヤはあの時死ななかったけど、結局後日自殺した）施設育ちで愛情も学も正しい生活環境も何も与えられずに育ち、
周りの人が「普通にもっているもの」はみんなが簡単に手にしているのに、自分たちはどうやっても手に入れられないものであることに、絶望を通り越して達観していたり。
めちゃくちゃサディスティックだけど、誰かに愛情をもらったこともないからそれ以外知らないからなのだと思う。

浩然も出会った頃はそんなだったけど、だんだん人間らしくなっていったのは、
千紘のような存在がいて、それを受け入れて自分が変わっていこうとしたところなんだと思う。

とにかく、
本当にハッピーオブジエンドで終わってくれてよかった。
辛すぎて途中、多少トラウマになるレベルだったわｗｗｗ

2024/08/11

痛々しいほど愛に飢えた共依存からのハッピーエンドに涙が止まりませんでした。
一生忘れない一冊になりました。
ドラマも楽しみにしてます！