![夜間旅行者 ハヤカワ・ミステリ](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/002015/0020157196LL.jpg)
- 中古
- 書籍
- 新書
- 1227-06-08
夜間旅行者 ハヤカワ・ミステリ
![夜間旅行者 ハヤカワ・ミステリ](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/002015/0020157196LL.jpg)
定価 ¥2,200
1,540円 定価より660円(30%)おトク
獲得ポイント14P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/10/04 |
JAN | 9784150019969 |
- 書籍
- 新書
夜間旅行者
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
夜間旅行者
¥1,540
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.2
10件のお客様レビュー
過去の災害の爪痕を見聞する旅、これを売り物にした「公正旅行」。 こんなものがあることが驚きだった。が、よく考えれば“イタリア ポンペイ”だってそうだし、関ヶ原合戦場やアウシュビッツ、原爆ドームへ行くのも似たようなもの。 問題はそこに“経済”が絡むことで、過剰な演出やサービスか生...
過去の災害の爪痕を見聞する旅、これを売り物にした「公正旅行」。 こんなものがあることが驚きだった。が、よく考えれば“イタリア ポンペイ”だってそうだし、関ヶ原合戦場やアウシュビッツ、原爆ドームへ行くのも似たようなもの。 問題はそこに“経済”が絡むことで、過剰な演出やサービスか生まれること。 この物語はその延長線上にある。 ハヤカワ・ポケット・ミステリにしては、随分と“文学的”な物語で、謎解きというよりはSF外の「ディストピア」小説のよう。 それに気づくまでは、よく分からなかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ユン・ゴウンの初訳作品。ポケミスで一段の縦書き、そこまでの厚さはなく中編程度の長さ。 地震や津波などの被災地を訪れるツアー会社に勤めるヨナは、いつからか雑用しかもらえず、上司からも酷いセクハラを受けるようになる。自分のキャリアは終わったのだと薄々気づき、退職願を出すが、一週間のリフレッシュ休暇を命ぜられ。。。 ミステリというよりはサスペンス、もしくは人怖系のホラー。サクッと読め、更にはちょうどいい怖さで満足。あえていうなら、そこそこ値段が高いので、少しコスパが悪いか。 実際自分の身に起こると、誰しもパニックになるだろうなぁと。そういう意味では、終盤より中盤に降りかかることの方が怖い。 あと、裏表紙のあらすじが結構な中盤まで説明しているので(全体の3分の2ほど説明している笑)、なるべく読まない方が良いです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
韓国発、ダークツーリズムにスポットライトを当てた中編小説。 災害地を訪れるツアープログラマーのコ・ヨナ。 弱肉強食、栄枯盛衰の職場でそれなりの地位を得ていたものの、いつの間にか落ち目の扱いを受ける日々に浴していることに気付く。 嫌気が昂じて退職願いを出すも、表向きは出張扱い半ば慰労休暇の、廃止候補ツアーに自ら参加し商品としての存続可否のジャッジを下す任を受け入れ、その決断を先延ばしにする。 訪れた先で直面する観光地の虚構と欺瞞にまみれながらの生存戦略。 いつしか災害の捏造に加担することに。。 ミステリと謳われてはいるものの、謎という謎が現れるわけではなく、打ちひしがれたヨナの心情を抱えながら、その命運を辿るサスペンスのような、むしろ純文学のような趣きさえある。 にわかに現実感のない展開や、終盤のふわふわとした意識の流れと事実が混濁した描きぶりの地に足の着かなさはディストピア小説のようでもあり、少なくともミステリとは思えない何とも言えない読み心地だった。 2021年、CWA(英国推理作家協会)トランスレーションダガー賞受賞作。 著者あとがきに記された年(本国での発行年?)は2013年。 ゴールドダガーとかシルバーダガーはよく耳にするけれど、トランスレーションダガーは初耳だったのでちょっとググってみたら2019年には『新参者』が、2022年には『マリアビートル』がノミネートされていた!! また、過去の受賞作を見るとピエール・ルメートルだったり、ヘニング・マンケルだったりがあり、こちらから見ると海外小説としていっしょくたになってしまうものが、英語圏からは翻訳小説として扱われていることに、当たり前といえば当たり前なのだが、新鮮な感覚を得た。 なお、アジア圏でのトランスレーションダガー賞受賞は本作が初とのこと。 日本勢も惜しかったねー。
Posted by