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マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門 犀の教室 Liberal Arts Lab
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 晶文社 |
| 発売年月日 | 2023/09/25 |
| JAN | 9784794973825 |
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マルクスの名言力
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マルクスが再評価、注目されたのはリーマンショックがきっかけだったか。その後、トマピケティの『21世紀の資本』が出版され、似たような時期に佐藤優の『いま生きる「資本論」』を読んだため、私個人としては、佐藤優の印象が強い。至近時では、斎藤幸平氏の効果が大きいだろうか。名言を引くような...
マルクスが再評価、注目されたのはリーマンショックがきっかけだったか。その後、トマピケティの『21世紀の資本』が出版され、似たような時期に佐藤優の『いま生きる「資本論」』を読んだため、私個人としては、佐藤優の印象が強い。至近時では、斎藤幸平氏の効果が大きいだろうか。名言を引くような進め方だが、決して浅い内容ではない。マルクスについては知れば知るほど興味が沸く。 例えば、資本主義ではない社会とはどのような社会なのか。分かりやすく言語化される。 ― 雇う人がいて雇われる人がいるという賃労働の世界に当たり前のように生きていると実感し難いが、搾取のない世界を想像するのは容易だし、原理的な困難もない。労働者が作り出した全ての富の内、生産活動を続けたり発展させたりするのに必要な分や、子供や老人、それに労働ができないような人たちの分などを控除し、残りを全て労働者自身の生活費にすれば、資本は発生しない。会社や工場は労働者が自ら経営すればいいので、資本家はいらない。こういうあり方を「労働者自主管理」という。こうした自主管理がきちんと社会全体で実現していれば資本は生じないので、その社会は資本主義ではなくなっている。そして労働者自主管理には理論的にも実現的にも多くの蓄積がある。 ― しかし残念ながら我々の社会は労働者自主管理ではなく、搾取する少数の資本家と搾取される多数の労働者がいる資本主義であり続けている。労働者が作り出した富の分配は、真っ先に自らは労働をしない資本家の分を差っ引いた上で行われる。働く者ではなく働かない者が社会の主人公であるため、労働者は自らで社会を管理することができず資本家によって管理されてしまう。このため、こうした搾取を不当だと感じる人々の中には、個々の資本家に敵意を抱き、場合によっては直接的な暴力を加えたくなってしまう人も出てくる。 ― 人間が宗教の中で彼自身の頭の作り物に支配されるように、資本主義的生産の中では彼自身の手の作り物に支配される 最後の言葉は、マルクスというより、フォイエルバッハの言葉として認識すべきか。非常に強いパワーワードである。「人間というものはいつも自らが解決できる課題しか立てない。というのも、正確に考察されるならばいつでも、課題そのものがその解決の物質的諸条件が既に手許にあるか少なくともそれの生成の過程が進行中であるところにだけ発生していることが常に見い出されるからである」。マルクスが面白いのは、経済学者というよりも哲学者の側面ではないかと、そして私が惹かれるのもその部分にありそうだと感じた読書であった。
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