謝罪論 謝るとは何をすることなのか

古田徹也(著者)

• 販売会社／発売会社: 柏書房
• 発売年月日: 2023/09/27
• JAN: 9784760155330

商品レビュー

2024/08/24

軽い謝罪から重い謝罪までグラデーションがあり、様々な特徴がある。
定型的な表現に頼り切らないこと、、理由（何に謝っているのか）を明確にすること、正当性・弁解との区別を明確にすること、できる限り迅速に行うこと、拙速な改心アピールや無理な約束は避けること、自分が楽になりたかっただけと思われないようにすること、謝罪相手や順番を明確にすること。
子供にどう伝えていくのか。
誠意って何かね。詫びろ詫びろ・・ではない。
178冊目読了。

2024/05/30

謝罪について、演繹と帰納の両方から迫る。
使う場面、使われる意味、その効果等、細かく条件を設定して考察していく。

そう。

うざい。

いや、そう言うもので、以前はこう言ううざさ、好きだったんだが、寝不足だからダメなのか。新書なら良かったかも。

半分程で辞退した。

真面目に研究したい人にはおすすめ。

2024/05/24

私は以前、仕事でミスをしては謝り倒しの日々。謝っても許して貰えないことに悩んでいました。
備品の破損、消耗品の使い間違えによるミスなど多岐にわたる…に対し毎朝のようにみんなの前で怒られ罰金があり、叱責が大きすぎる気がしていたし、改善しようとしてもやり方を変えることに許可がおりず私にとっては極めてミスのしやすいやり方で仕事を続け、ミスしては皆の前でまた謝り、どのように謝っても許して貰えず…という生活をしていました。他の人も毎回怒られてはいましたが、特に自分だけ強く言われているような気がして自分の謝り方が悪いのかと思っていました。

そこで謝罪に関する本を読んでみたいと思っていたところ、こちらの本に出会いました。
結論から言うと、許して貰えないことがあっても仕方がないと思う事ができました。
著者の先生の意図とは違う読み方かもしれませんが、許して貰えるか貰えないかは相手によるんだということも学べまして、まずは少し気が楽になりました。他の謝罪の要件なども目から鱗の連続で自分に欠けていたもの(誠実さ)を知りました。結局ミスを引き起こしたことが問題であり、過失による損害は取り返しがつかないことも多く、許すか許さないかは相手次第。私がミスした以上相手に怒りすぎと感じるのはお門違いだったと思いました。仕事のやり方は変えられないので、私の能力ではミスを繰り返す可能性が高いため退職することは誠実な対応だったとも思えました(既に退職済み)また、会社のことを本当に想うのであれば、ミスが出そうな仕事に関しては理由を述べてやり方が変わるまで引き受けない方が良かったのかもしれない、とも思いました。
私にとって大変有意義な本となりました。また学生の頃和辻哲郎を研究していたので懐かしい気持ちで読むことが出来ました。この本に出会えたことを感謝いたします。
恥ずかしい話をつらつらと書きまして失礼いたしました。