ビジュアルでわかるはじめての〈宗教〉入門 そもそもどうして、いつからあるの？ 14歳の世渡り術

中村圭志(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2023/09/22
• JAN: 9784309617565

商品レビュー

2023/11/01

宗教の始まり、キリスト教、イスラム教、仏教をメインに、それぞれの歴史や考え方などが紹介されている。
アニメや映画を例に挙げていたり、宗教画の写真を引用したりと、分かりやすく読めるように工夫されており、子供むけだが大人の入門書としても読みやすい。

宗教の説明だけでなく、宗教が育ったステージの説明が、なるほどと感じた。
霊のイメージが生まれる
神々の神話が生まれる
古典的な大宗教が生まれる
宗教の役割が縮小する。

宗教の役割が小さくなった今、求められているのは、個人の心や魂を癒すことだという。なるほど、宗教エッセンスの低いマインドフルネスなどが企業に取り入れられたりする理由がわかった。

印象に残ったのは、以下の部分。

釈迦の言う悟りとは、自分と自分の周りの物事、人々をよく観察することで得られるものだ。

2023/10/29

宗教と言えばという感じではなくとで読みやすく、広く知る事ができた本です。

まず最初にハリーポッターの話から始まります。
まさかそんな伏線があったとは…と感心しながら読みました。
そしてこの本にあるように、「死」そして「生」そこに宗教があると感じられました。
これまで身近になかった宗教も知れました。
東南アジアのテーラワーダ仏教は、とても興味深く八正道という修行法は私の心に深く残りました。これからこの八正道を留置たいと思いました。

2023/10/24

世界で大きな宗教の歴史や特徴を、絵画などの芸術品と共に、とてもわかりやすく解説しています。全編を通して「講義」するようにではなく、「話しかける」ように構成されています。おかげでとても理解が進みました。1日で軽く読了できるボリュームなので、内容はおおまかだと思います。まずは宗教のあらましを知りたい初心者さん（自分含む）向けの内容だと思いますが、きっと大切なところは省かず書かれているのだと感じます。これを読んで、もし、さらに深掘りしたい箇所が見つかったのならば、他の資料やインターネットで学ぶのがいいと思います。著者の中村圭志さんはおそらく深く深くいろいろなことを知っておられているこそ、読者にとって小難しいもの、イメージしにくい事象、複雑な事柄であろう箇所がおわかりで、そこらへんをあえてくだけた日本語、今風の表現に置き換えて解説していらっしゃいます。わかりやすく面白く、読者を飽きさせない展開となっているため、宗教の全体像を学びたい人にはとてもおすすめできる本です。
人は、動物と違って、言語能力や想像力を獲得しました。その人間にしか持たない感性のが宗教を生み出した。ようなことが書いてあり、この本を読んでの1番大きな学びです。今回は図書館で借りましたが、購入し手元において、思い出した時にパラパラ読み返したくなっています。