緊立ち 警視庁捜査共助課

乃南アサ(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2023/09/22
• JAN: 9784163917504

商品レビュー

2024/09/19

396ページ
1800円
9月17日〜9月19日

登場人物がそれぞれにキャラがはっきりしていて、混乱することなく読み進められた。犯人逮捕に至る経緯から目が離せず、おもしろかった。警察官といっても、人間で、普通の人と同じように結婚したりしてなかったり、離婚したりしなかったり、そんな当たり前のことが描かれていたんだけど、それぞれの家庭がどうなるんだろう、と興味をそそられた。それぞれの今後の話も読んでみたい。

2024/08/18

警視庁捜査共助課で勤務する女性刑事2人を中心に犯人確保の現場と、彼女たちのプライベートを描いた作品。

広域の橙（あかり）と見当たり班の小桃。それぞれ年齢や仕事内容は異なるものの、家庭の問題や、職場環境など、まだまだ女性刑事が一線で働くにはそれなりの気配りや努力が必要で、何もかもが思うようにはいかない。

その中でも先輩後輩のガス抜きで女性陣のホンネや、犯人確保の瞬間の達成感や、見当たりの様子とかもおもしろく読みました。
見当たりと言う、ある種特殊な能力を活かした仕事は、監視カメラやAI監視技術でどう変わるんだろう？

2024/08/15

＊「カメラアイ」を武器に群衆の中から手配犯を捜す警視庁刑事と、広域捜査を担当する刑事。ビル爆発事件で怪我を負いながら、また凶悪犯の逮捕へと奔走しながら、そのうえで、離婚、介護という人生の壁を乗り越えていく女性刑事二人の物語＊

いやー、面白かった！
展開が早くて、あっという間に引き込まれました！
なにより、脇役含め登場人物がみなさん個性豊かで魅力的。全員のスピンオフ作って欲しいくらい笑

物語の主軸が二つあるので、しっかり読まないとやや混乱する所もありましたが、その分全く飽きることなく最後まで一気読み。

しかも、そのままの流れでも十分面白いところを、終盤唐突気味に「緊立ち！」がやってきたので、一気に場が引き締まって怒涛の盛り上がりでした。
正直、緊立ち！のことは忘れ切って読み進めていたので、おお！ここで来たか！と新鮮な驚きが味わえて二度美味しかったです。

久しぶりに何度も読み返したい本に出会えました。
これはシリーズ化して欲しい…！