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杜ノ国の神隠し 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/09/15 |
JAN | 9784065327326 |
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杜ノ国の神隠し
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商品レビュー
2.8
5件のお客様レビュー
古代和風ファンタジー、杜ノ国シリーズ1作目。 2024年8月現在では2作目の「囁く神」まであり、 3作目「滴る神」が9月13日に発売予定とのこと。 装丁に惹かれて購入し、1年近く積んでいた本。 世界観としては、ジブリ作品に近く、ザックリ 「トンネルを越えると、そこは神のいる森...
古代和風ファンタジー、杜ノ国シリーズ1作目。 2024年8月現在では2作目の「囁く神」まであり、 3作目「滴る神」が9月13日に発売予定とのこと。 装丁に惹かれて購入し、1年近く積んでいた本。 世界観としては、ジブリ作品に近く、ザックリ 「トンネルを越えると、そこは神のいる森でした」 という印象。話のテンポもあっさり爽やかめで、 登場人物の名やファンタジー用語も馴染みやすい。 一応は完結するものの、まだまだ話は続く感じなので、続編も楽しみです。
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面白かった。 最終的には現代に戻ってくると思っていたが、そうではないのかな。続きがあるようなので読んでみたい。 神隠しにあったことの理由をもう少し知りたいと思った。次巻でその辺りの解明はあるのだろうか、このまま異次元の世界で幸せに暮らすのだろうか?興味深い。
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なにもかも秘密裏に行われると、よけいな疑いや争いを招いてしまうものだよなぁ・・・と思う。この杜ノ国の"水ノ宮"での儀式は、疑いどおりに残酷なことをしており、争いが起こるのも当然ではある。ただその儀式には本当に"神"が現れ、犠牲を要求してもい...
なにもかも秘密裏に行われると、よけいな疑いや争いを招いてしまうものだよなぁ・・・と思う。この杜ノ国の"水ノ宮"での儀式は、疑いどおりに残酷なことをしており、争いが起こるのも当然ではある。ただその儀式には本当に"神"が現れ、犠牲を要求してもいる。人間だけの慣習や私欲のみではなさそうなところが、物語に複雑さを与えていておもしろい。 神様の命を失った玉響が人間味を帯びていく、その反対を真織がたどる、というのがいい。20年間、人として生きてきた真織が、簡単には神の容れ物にはならないところも。人らしさとは何か?喜怒哀楽そのもの。名や顔を認識して、人との繋がりを得ること――なんだな、と思う。 「真織に会えてよかった。起きるはずのことが起きるだけなのに、真織を助けられるなら、あの祭りで祭主になる意味が前よりもっと強くなる。」 自分が女神の贄であると理解したうえでなお、こう言えてしまう玉響の気持ちは、認められるものではないけれどとても人間的なものではないか。神は神、人は人、全くその通りだ。いくら器として育てられようとも、玉響の底には人らしさが眠っていたのだと思う。
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