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創造論者vs.無神論者 宗教と科学の百年戦争 講談社選書メチエ790
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/09/11 |
JAN | 9784065332474 |
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創造論者vs.無神論者 宗教と科学の百年戦争
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
葬式仏教上等っていう話。 科学が発展途上の段階では人類にとって宗教は必要な機能であったけど、ある程度科学が発展すると宗教は衰退していく。 それぞれの国や地域で文化や習慣と深く結びついているのでなくなりはしないと思うけど、宗教との距離感は文化保存という意味では葬式仏教くらいがちょうど良いんじゃないかな、と。 信仰は神や宗教ではない別のモノに対象を移して消えずに残っていくと思うけど。 最初から最後までとても読み易く大変面白かった。 p. 151 ヒッチンズの戦力として知られる定型旬に、「根拠のない主張は根拠なく否定してよい」というものがある。「神が実在する」という途方もない主張をしたいなら、途方もない証拠を出せ。証拠がないなら無視して構わないというのである。またドーキンスに言わせれば、無神論という呼称すら不適切である。なぜなら、無ユニコーン論者、無妖精論者、無サンタクロース論者とは言わない。神についてだけ無神論者と言うのがそもそもおかしい。エビデンスのない神の実在という仮説は、ユニコーンや妖精やサンタクロースの実在説と同じく到底受け入れられず、そうした虚構への仰を強要する宗教は滅びるべきだというのである。 p. 249 また、宗教の生物学的役割の終焉を指摘する研究も興味深い。 カトリック教会に典型的なように、宗教は「離婚・中絶・同性愛・避妊や、その他の生殖・繁殖につながらない性行動」を抑止する教えを説いてきた。生殖繁殖という点では、宗教を信じるのは適応的だったのだ。しかし、一九八〇年代以降、先進社会では(もちろん科学の恩恵で)乳幼児死亡率が低下するなど、生存への不安は大幅に払拭され、生殖繁殖よりも、多様な生き方に関わる個人の選択が重視されるようになった。その結果、高所得の社会ほど宗教離れが進んできたのである。
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20世紀以降における科学と宗教の対立について、主にアメリカやイギリスでの論争を中心に、その社会的情勢を取り上げるノンフィクション。 登場人物がとにかく多いのと、著者の文体がやや個性的で幾分読みづらかったものの、具体的な逸話やそれぞれの論の概要、論者についての考察が面白く、興味深く...
20世紀以降における科学と宗教の対立について、主にアメリカやイギリスでの論争を中心に、その社会的情勢を取り上げるノンフィクション。 登場人物がとにかく多いのと、著者の文体がやや個性的で幾分読みづらかったものの、具体的な逸話やそれぞれの論の概要、論者についての考察が面白く、興味深く読み進めた。 個人的には宗教は既に役割を終えつつあると思うが、それでも宗教や信仰を徹底的に糾弾する新無神論にはなんとなく立ちづらく、科学と宗教の擦り合わせを志向したくなるが、宗教に起因する悲惨な事件や本書での創造論者の工作活動を見ると宗教廃絶をついつい考え、立ち位置を定めることの難しさを思う。 本書で取り上げられている事例は大半が英米のものなので、それ以外の国や地域での宗教と科学あるいは世俗主義の対立に関しても読んでみたくなった。
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対立構造で書かれているので仕方ないが、攻撃的排他的な論調が目立ち深みという観点では物足りなかった。 科学側が知的に勝って政治的に負けたというような下りもあったが、全編を通して見ると宗教側は侵略されるばかりで戦争という体ではなかったように思う。現実がそうだから仕方がないとも言えるだ...
対立構造で書かれているので仕方ないが、攻撃的排他的な論調が目立ち深みという観点では物足りなかった。 科学側が知的に勝って政治的に負けたというような下りもあったが、全編を通して見ると宗教側は侵略されるばかりで戦争という体ではなかったように思う。現実がそうだから仕方がないとも言えるだろうが、読み物としてはもうひと工夫欲しかったかなというのが正直なところ。 舞台の違いか、「宗教と日本人」のほうがスッと入ってきたかな。
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