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ふつうの相談
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 金剛出版 |
| 発売年月日 | 2023/08/16 |
| JAN | 9784772419833 |

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商品レビュー
3.9
23件のお客様レビュー
いい意味で期待を裏切られた一冊。 「どうやったら日常のなかで相談できるか(もしくは、のれるか)」を知りたくて読み始めたが、そういう実践知みたいなものは、あまり書かれていなかった。 この本で書かれているのは「社会のなかでの、ふつうの相談の位置づけ」専門性が重宝されがちな社会にお...
いい意味で期待を裏切られた一冊。 「どうやったら日常のなかで相談できるか(もしくは、のれるか)」を知りたくて読み始めたが、そういう実践知みたいなものは、あまり書かれていなかった。 この本で書かれているのは「社会のなかでの、ふつうの相談の位置づけ」専門性が重宝されがちな社会において、専門的でない「ふつうの相談」は軽んじられがちだが、実はそうではない……ということが書いてあるのかなと感じた。 「システムのなかで、どこに相談の受け手がいるのか?」「それぞれの受け手は、何にその行動を規定され、どのような限界があるのか」など、「システムの中における相談」を俯瞰して考えることができ、面白かった。 この本を読み「ふつうの相談が気兼ねなくできる社会になればいいな」と思えるようになった。 本書に出てくるふつうの相談0・A・B・Cは、きっとどれも大切なものなんだと思う。それらのケアが発動される社会であってほしいし、私もそんな社会の実現の一助となりたい。
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説明とアドバイスがセット。アドバイスなき説明は現在だけが与えられて未来が欠如しているからクライエントの放置になるし、説明なきアドバイスは納得感が伴わないから無効である。現状を説明し、その背景にあるメカニズムを理解してもらった上で、「どうしたらいいか」を提案するから、クライエントは...
説明とアドバイスがセット。アドバイスなき説明は現在だけが与えられて未来が欠如しているからクライエントの放置になるし、説明なきアドバイスは納得感が伴わないから無効である。現状を説明し、その背景にあるメカニズムを理解してもらった上で、「どうしたらいいか」を提案するから、クライエントは「やってみようかな」と思え、心に希望が兆す。 問題の所在がどこにあり、どう変化するとよくて、それは何によって可能になるのかが知的に整理され、言語的に納得できることの価値は極めて大きい。客観的状況は同じでも、主観的な風景が変化するからだ。進むべき方角を実感できると、苦難に耐え忍び、それを乗り越えていこうとする希望が湧いてくる。 孤独は心を蝕み、つながりは心に希望を処方する。 「ひとりではない」という感覚を付与し、事実として「ひとりではなく、一緒に考えること」を提供している。 初心者は理想の前で自分を責めすぎて、非現実になっている。これが危機の正体だ。 人は心を飛び交う空想からは学ぶことができず、目の前にある現実からしか学びはもたらされない。失敗から学ぶために必要なのは苛烈な追及ではなく、安全な孤独だ。つまり、見守られている中での孤立である。痛みを伴う現実と向き合うためには、誰かに支えられている必要がある。 「もしかしたら、この苦しみは変わりうるものなのかもしれない」心にそういう希望が兆したとき、限りある時間や体力、そしてときにお金を割く決意をする。 「全部自分のせいだ」と思っているとするなら、それは現実から目を背けている。 理想化が起きているとき、自分自身に対する脱価値化、つまり自分への軽蔑が起きる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「雨の日の心理学」が良かったので気になっていた本。こちらは論文の形態で「雨の日の心理学」より難しかったけど興味深かった。 世間知と学派知と現場知。いずれも賢いのだろうが、ときにバカになる。専門知は世間知らずになりやすく、世間知は傲慢になりやすい。学派知は暴走しやすく、現場知は閉塞しやすい。(p149) この部分ほんとにその通り。 たとえば自分の仕事で言えば、「ふつうに考えてその状況はつらいよね」と相談者に共感する心や、「その行動は疾患が大きな原因になっていそう」と分析する知識、「こういう時はちょっと距離を取って様子を見た方が良い方向に転びそう」と経験に基づいた勘。 どれも日々の相談業務において大事なことで優劣は無い。 人が人を支えるという営みでの「ふつうの相談」の大切さについて考えるきっかけになった。
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