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恋愛の発酵と腐敗について 小学館文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2023/08/04 |
| JAN | 9784094072815 |
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恋愛の発酵と腐敗について
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
大人の恋愛って子どものときにするそれと何が違うのだろう。 若いから傷ついても大丈夫、歳をとってからの傷は治りにくいから…というようなことを早苗さんの友人の百合子さんが言っていたけれど、若くても歳をとっても恋に傷はつきもので、痛みの具合だって変わらないと思う。でもしなければよかった...
大人の恋愛って子どものときにするそれと何が違うのだろう。 若いから傷ついても大丈夫、歳をとってからの傷は治りにくいから…というようなことを早苗さんの友人の百合子さんが言っていたけれど、若くても歳をとっても恋に傷はつきもので、痛みの具合だって変わらないと思う。でもしなければよかったと思う恋は、多分ない。痛くても傷ついても傷つけても、恋は確かに成長させてくれる。この作品に出てくる女性は、周りの人からしたらバカだなあと思われるような人たちなのかもしれないけれど、解説にもある通り最後には波を乗り越えて笑い合っているのが嬉しかった。
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久しぶりに一気読みした本。 発酵と腐敗、それは厳密には境界線はなくて、人が食べられるか食べられないかで判断されている、と以前農大の授業で聞いた。 人間関係、特に恋愛関係を発酵に例える、というのがすごく面白いな、と思った。 最初は別々の材料だったものが、少しずつ混ざり合って、一...
久しぶりに一気読みした本。 発酵と腐敗、それは厳密には境界線はなくて、人が食べられるか食べられないかで判断されている、と以前農大の授業で聞いた。 人間関係、特に恋愛関係を発酵に例える、というのがすごく面白いな、と思った。 最初は別々の材料だったものが、少しずつ混ざり合って、一生懸命捏ねていくうちにやわらかくなる。こまめに休ませて、水分の調整をして、そうして綺麗に膨らませることができる。 水分が足りなくても、捏ね足りなくても、発酵時間が足りなくても、どれか一つが欠けると、それっぽいものはできるけれど、美味しいパンというのはできない。 何歳になっても、その時々のちょうどいい塩梅というものを見極めるのが難しくて、だから私も恋愛が下手なのかもしれないな。 きれいに膨らんでると思っていたものでも、実は腐敗だった、なんてこともあったりして。 嫌われるのがこわい。だから、持っているものをすべて差し出したくなってしまうんだ。 どうしても譲れない、そんな大事なものを作ろうと思った。 そうすれば上手に発酵できるんだろうか。 そんなことを思ってる時点でダメなのかもしれないけど。
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純粋ではないかもしれないけど、それも恋なのかな。 それぞれの女性が感情に逆らわず身を任せ、でもちゃんと前を向けるって素敵。
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