身近にあふれる「昆虫」が3時間でわかる本 図解 思わずだれかに話したくなる

金子大輔(著者)

• 販売会社／発売会社: 明日香出版社
• 発売年月日: 2023/07/14
• JAN: 9784756922779

商品レビュー

2024/08/17

虫は平気な方が絶対いい。
部屋にゴキブリやカメムシが出ただけで人に助けを求めたり家に帰れないなんて生き辛いではないか。
手に乗せて、外へポイと逃がしてやる。無意味な殺生もしなくて済む。
お子さんはもちろん、小さなお子さんをもつ親御さんに読んで欲しいなと思う。
子供の内に苦手意識を持ってしまうと克服するのは難しい。

昆虫の分類や身体のしくみなど小難しい事はページの後の方に書かれており、ホタルの方言や蝶と蛾の違いなどのメジャーな虫たちの昆虫雑学から始まり、次いでゴキブリやハエ、クモといった嫌われがちな虫たちの事、虫がまだ好きでない人にとっても読み進めやすいような章の構成になっているなと感じた。
外来種問題、生態系サービスについても触れられており、タイトル通り3時間程度で昆虫の事がおおむねわかる本。
図解というよりは、かわいらしいイラストがたくさんあり読みやすい。

すでに虫が好きゆえに自分には少々物足りなさもあったが、マゴットセラピーを知りハエの魅力を改めて感じる。（でもきっとセラピストたちはその後処分されてしまうんだろうな…）

人間中心主義には私も辟易している。
我々に近しい哺乳類でさえ人間の生活により絶滅の危機に追いやられている種が多い。
ましてや取るに足らない虫など多くの人は意に介さず簡単に命を奪ってしまう。
小さな虫も苦痛を感じ、少なからず感情を持つことがわかってきている。
悲しい事だけどまずは興味をもち魅力を知ってもらうこと。
この本がきっかけとなればいいと思う。

2024/05/31

コンビニで網を売っているほど昆虫採集がメジャーな遊びなのは中国と日本くらい
ビバルディの「夏」は暗い曲。虫(ハエやブユ)も登場
悪食家には美しい昆虫が多い
昆虫の自然免疫力は凄い
完全変態の昆虫が最も進化している(らしい)
ミイデラゴミムシとバイナリー爆弾
コガネムシは金持ちだ♪実はゴキブリの歌？
ロシアでゴキブリは幸運のシンボル、引越しに連れていくことも
寄生バチ幼虫、宿主の体内で糞をするとイモムシの免疫システムに見つかってしまう、体外に出るまで肛門が開通しない
女王アリ、寿命は30歳？
オオミズアオ人気
アワフキムシの泡、多種が侵入すると呼吸ができない仕組み
謎のセミヤドリガ
ハナカマキリ、匂いはミツバチのフェロモン

2024/01/05

●環境学生委員会推薦コメント●
この本は広く昆虫について扱います。昆虫食に関する立項は少ないですが、昆虫に関する知識が幅広く披露されています。
とても読みやすい本なので、「本を読む時間なんてない！」という人におすすめです。なにせ3時間でわかる本なので。個人的に面白かったのはチョウの幼虫の食葉の違いによる棲み分けの話です。

●農学部図書館の所蔵はこちらです●
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD03147667