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40℃超えの日本列島でヒトは生きていけるのか 体温の科学から学ぶ猛暑のサバイバル術 DOJIN文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 化学同人 |
発売年月日 | 2023/07/10 |
JAN | 9784759825145 |
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酷暑を乗り切るための知恵が得られる一冊。 ●はじめにより 体温の研究は非常に多岐にわたる、学際的知識を必要とする面白い研究である。たとえば、マニアックな生物学的研究の一方で、空調や、衣服のことを考えることが必要である。オリンピックで、トップアスリートがどれだけのパフォーマンスが発...
酷暑を乗り切るための知恵が得られる一冊。 ●はじめにより 体温の研究は非常に多岐にわたる、学際的知識を必要とする面白い研究である。たとえば、マニアックな生物学的研究の一方で、空調や、衣服のことを考えることが必要である。オリンピックで、トップアスリートがどれだけのパフォーマンスが発揮できるかを考えながら、高齢者の暑さ感覚がなぜ悪いのかを考える。体温の研究者は、いつもそんなことを議論しているちょっとおかしな人たちの集まりである。生物学のようで、生活科学のようで、おばちゃんの井戸端会議のような学問である。その中に、少しだけ入り込んで、タイトルの疑問の答えを探しながら楽しんでいただければ幸いである。●目次 第1章 環境と人の関係 第2章 カラダの温度とその意味 第3章 カラダを冷やす道具たち 第4章 温度を感じるしくみ 第5章 脳と体温調節─―考えない脳の働き 第6章 フィールドの動物から暑さ対策を学ぶ 第7章 熱中症の話 第8章 運動と体温 第9章 発達、老化、性差など 第10章 温度や暑さにかかわる分子や遺伝子
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タイトルと中身は随分異なり、良い意味で裏切られた感じ。 当然、毎年当たり前のようになってきた40℃超えの気温でも、私たちは生きているが、一方熱中症で亡くなる人は多い。 では何故熱中症にかかるのか、そのメカニズムとそれを避けるための方法を、生理学をベースに解説。 一部専門的過ぎる...
タイトルと中身は随分異なり、良い意味で裏切られた感じ。 当然、毎年当たり前のようになってきた40℃超えの気温でも、私たちは生きているが、一方熱中症で亡くなる人は多い。 では何故熱中症にかかるのか、そのメカニズムとそれを避けるための方法を、生理学をベースに解説。 一部専門的過ぎる部分があったものの、全体的には勉強になった。 人の体表には300万〜500万個の汗腺が存在する。このうち実際に汗を分泌する汗腺を「能動汗腺」と呼ぶ。重要なことは、汗腺数は出生前にほぼ決まっており(遺伝的要因)、能動汗腺数は、幼児期には決まってしまう(後天的要因)ということである。また、この後天的要因として、生育環境による影響が大きいと考えられ、たとえば、熱帯で幼少期に育った人は能動汗腺数が多いと言う研究結果がある。 体毛は、皮膚と外気の間に、動きの少ない空気の層をつくることで、強力な断熱効果を生み出す。寒いと鳥肌が立つのは、明らかに毛を逆立てて断熱を高めようとするわれわれの祖先の名残である。 人は四肢が細く長いという特徴がある。また動物には、極地に近く緯度が上がるにつれ、同じ動物種でも巨大化するというベルグマンの法則がある。巨大化すれば、コアとシェルとの温度較差は大きくなり、体重に対する表面積は小さくなり、物理的に環境温度の影響を受けにくくなるし、エネルギーの備蓄という意味でも有利になる。人は動物でも大きな部類に入るが、手足が長く明らかにほかの動物とは異なっている。体重に対する表面積を増加させることを可能にし、熱を逃がす点において手足の長さは有利に働く。 人の暑さへの対策は、体毛を捨てたこと、皮膚血管の活用、発汗などがある。 40℃超で人々は生きれたとしても、食べ物の確保などの影響の方が大きいだろう。
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人間は環境を変える(衣服、エアコン扇風機など)ことで暑さに対応してきた。生物としての暑さへの対処はもちろんあるけれど、暑熱反応が未熟な子どもや暑熱反応が衰えている高齢者は注意が必要。 人間自体が熱を外へ放出して生きている。内部(コア)の温度が必要以上に上がらないように外へ放出して...
人間は環境を変える(衣服、エアコン扇風機など)ことで暑さに対応してきた。生物としての暑さへの対処はもちろんあるけれど、暑熱反応が未熟な子どもや暑熱反応が衰えている高齢者は注意が必要。 人間自体が熱を外へ放出して生きている。内部(コア)の温度が必要以上に上がらないように外へ放出している。 …暑い時は動かないのが1番ってことだな。
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