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梅雨物語
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/07/14 |
JAN | 9784041125083 |
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梅雨物語
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商品レビュー
3.6
37件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ホラー:ミステリ:スピリチュアル=5:3:2くらいの短め中編3編。 面白かった編 ・「皐月闇」 俳句ミステリ?「こんなんで何が分かるの?」「何これ読めねぇルビ振ってくれよ~」と思った所からまさかの!ドヤ顔解説の前提が崩れて反転する構造にすっごい転がされた。と同時にこんな形の復讐って空しくならないのかな、でも小鳥を捕らえる蜘蛛に歌を見出しちゃう娘だから、嬲ることそのものが半分娯楽化してるのかな、というかそっちも闇が深くてあっちもこっちもタイトル通り無明じゃーん…。 面白かったけどもっと絞ってもいいかと思った編 ・「ぼくとう奇譚」 普段なるべく知らない単語が出たら検索するようにしてるんだけど、絶っ体コイツは画像見たら寝られなくなる奴!って確信するくらいキモさ爆発のスリルでした。 惜しかったのは直前の「皐月闇」と身勝手な記憶喪失と性癖が被る所、洋風の呪いと和風の幻惑とをキチキチに詰め込んだ所。あれもこれも入れたい!気持ちは分かるけど、何時代の話だったか混乱するので本命以外はバッサリ切ってもよかったんじゃと思ったりしなくもなかったり。 総評 最後の「くさびら」以外は因果応報よね~、と思いながらも悪意の不気味さおぞましさは流石でした。毎度怖くて上手い。類作??の「秋雨物語」もあるみたいなのでそっちも読んでみようかな。
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生者と死者をつなぐホラーミステリ三編がおさめられた一冊。 俳句を読み解いていく「皐月闇」は、解釈を聞いているうちにだんだん怖くなってくる。記憶に問題がある主人公と、丁寧だけれど妙なところのある元教え子。元教え子への視線が気持ち悪いと感じていた。徐々に導かれていく真実に納得。 黒い蝶の呪いを書いた「ぼくとう奇譚」は、昭和初期の時代の雰囲気を存分に味わえた。過去の罪により呪われていると知っていても、夢の中で妓楼に通い馴染みの花魁を選ぼうとする愚かさ。不気味に朽ちていく妓楼も悪夢でしかなく、何が起きるのかと惹きつけられた。 庭に生えてくるキノコの恐怖を書いた「くさびら」は、主人公が妻子を殺したのかと思っていたら、非常に切ないお話だった。オカルトじみていたけれど、愛する家族に守られていたというラストが良かった。 どれも面白かった。
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梅雨をテーマにしたホラー中編集。 「皐月闇」 「ぼくとう奇譚」 「くさびら」 の三篇収録。 それぞれ、趣も異なり、それなりに面白いのですが、ちょっと気になるところがありました。 最初の作品は、認知症と復讐を絡めた点や俳句の意味の取り方でガラッと変わるというのは良い発想だと思いますが、俳句が多すぎるのと、創作俳句なので都合の良い解釈がしやすいのがずるいなと思いました。 次の作品は、時代背景の意味がタイトルにのみ引きずられているようで、むしろ内容は江戸時代っぽい感じもするので、ちょっと読みづらかったです。 最後の作品が一番まとまりがあってオチもよく、あの人物が登場するのもファンへのサービスとしてありだと思いました。
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