復讐は合法的に 宝島社文庫

三日市零(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2023/07/06
• JAN: 9784299044815

商品レビュー

2024/11/16

美しいエリスが営む「Legal Research E」では裏メニューとして「合法的な復讐」を行う。エリスが扱ったエピソードを4件収録。
学生時代から6年付き合った恋人に捨てられた女性が元恋人に復讐する「女神と負け犬」。ある携帯ショップを利用していた客が加害者と被害者になった事件を調べる「副業　サイドビジネス」。国会議員の一人息子が起こしている連続女児わいせつ事件の調査をする「潜入」。暴露系アカウント「味亭太」の正体を探る「同類」。
ドラマにできそうな話だなと思った。美人な復讐屋、映像映えしそう。内容もなんとなくドラマっぽい。1本目は謎解き要素なし、2本目以降は謎解き要素を感じられる。
巻末の解説によると、この時の受賞作は軒並みタイトル変わってるみたいだけれど、確かに受賞時のタイトル「ゴールデンアップル」よりこちらの方が目を引く。話を読むとこのタイトルも意味がわかるけれど、今のタイトルの方が手に取りたいと思うのでやっぱり編集者ってすごい。

2024/11/13

六年付き合った彼氏に手酷く裏切られたＯＬ・麻友が出会ったのは「合法復讐屋」エリス。 弁護士資格と法律知識を活かして麻友の復讐を代行したエリスは、その後も様々な依頼をこなす。 妄想じみた依頼から辿りつく、殺人事件の意外な真相とは。法律の通じない権力をもつ相手に、エリスはどう立ち向かうのか。 そして最後のターゲットはエリスと同じ「復讐屋」……。 法に触れないギリギリラインを攻めて復讐するという、今までにない設定がなかなかにツボでした。次作も発売されているようなので、そちらも楽しみです。

2024/11/09

楽しく読めた。
主人公がギリギリ合法、グレーなやり方でターゲットに復讐代行していく物語。

エンタメ性が高く、あの手この手で復讐を進めていく姿は爽快感があるし依頼の裏にある謎が解き明かされていく面白さがある。

様々な依頼を鮮やかにこなすエリスがかっこよく描かれていて全体的に完成度の高い一作だった。

綺麗に作られている分想像を突き抜ける感じがあまりなかったのが、やや物足りなさに繋がった。

☆3.3