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グノーシス研究拾遺 ナグ・ハマディ文書からヨナスまで
定価 ¥2,750
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ヨベル |
発売年月日 | 2023/06/25 |
JAN | 9784909871886 |
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グノーシス研究拾遺
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3件のお客様レビュー
ある程度グノーシスについて勉強した人間がさらにその先を学ぶために読む本で、昔数冊本を読んだ程度の私にはまだ早い内容だったように思う。少しグノーシスについては勉強してみよう。グノーシス、あるいはグノーシス研究に貼られたレッテルの話が印象に残った。学会や研究の世界と言えど、やはり人の...
ある程度グノーシスについて勉強した人間がさらにその先を学ぶために読む本で、昔数冊本を読んだ程度の私にはまだ早い内容だったように思う。少しグノーシスについては勉強してみよう。グノーシス、あるいはグノーシス研究に貼られたレッテルの話が印象に残った。学会や研究の世界と言えど、やはり人の世であることはかわりないのだな。
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古代地中海の神秘思想グノーシス主義について、著者がこれまでに発表してきた論文・講演録をまとめた書。グノーシス主義の様々な様相についてそれぞれ論じる五編の論文のほか、著者が自身のグノーシス研究を振り返った自伝的回顧録を収める。 本書は、『ナグ・ハマディ文書』の邦訳などグノーシス研究...
古代地中海の神秘思想グノーシス主義について、著者がこれまでに発表してきた論文・講演録をまとめた書。グノーシス主義の様々な様相についてそれぞれ論じる五編の論文のほか、著者が自身のグノーシス研究を振り返った自伝的回顧録を収める。 本書は、『ナグ・ハマディ文書』の邦訳などグノーシス研究の第一人者として知られる著者の論文・講演録を集成した論文集である。著者自らのこれまでのグノーシス研究を回顧した自伝的エッセイから始まり、2006年から2018年までに著者が国内外で発表したグノーシス主義に関する論文を改稿して収録している。 『『三部の教え』の三層原理』では、グノーシス文書『三部の教え』にて語られる神話論が幾重もの「三層構造」から成り立っていることを論じる。 『トマス福音書七七とグノーシス主義のアニミズム』では、『トマスによる福音書』77節における汎キリスト論的言説(「木を割りなさい。私はそこにいる。石を持ち上げなさい。そうすればあなたがたは、私をそこに見出すであろう」)の起源について、「(生物・非生物への)光の原素の遍在」というアニミズム的なマニ教神話に関連させて解説する。 『ストアの情念論とグノーシス』では、『ヨハネのアポクリュフォン』中における情念の悪霊がストア派の情念論に基づいていることを踏まえ、情念の悪霊化がどのような周辺思想を踏まえて行われたのかを論ずる。 『グノーシスの変容――物語論から体験論へ』は、グノーシス研究の大家ハンス・ヨナスの提唱したグノーシス主義の変容(神話論的・思弁的思考から哲学的・神秘主義的思考・体験への変化)を踏まえて、グノーシス文書『ゾーストリアノス』の解読を試みたものである。 『ハンス・ヨナス『グノーシスと古代末期の精神』を読む』(2018年発表)は、ハンス・ヨナスの『グノーシスと古代末期の精神』完訳を受け同書の内容を解説、並びに山本巍氏との応答を収録したものである。 グノーシス主義が当時の様々な周辺思想と関連した上で成立してきたことを論じるこれらの論文は、グノーシス主義というものが持つ思想的な深みを感じさせる。また、著者が回顧録の中で「グノーシス主義(およびそれにまつわる研究)は学術研究の場においてさえ認識不要な『異端』と見做され、レッテルを貼り付けられて処理されてきた」と憤懣もあらわに述べているのは衝撃的であった。先にも述べたように著者は『ナグ・ハマディ文書』の翻訳など国内のグノーシス研究を牽引してきた研究者であり、その意味でも著者の回顧録はある意味我が国のグノーシス研究史の一端を垣間見せてくれるものでもある。
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「イエスの『神の国』のイメージ」は著者のイエス関連の研究をまとめたものだったが、こちらはそのグノーシス版みたいな感じで個人史といくつかの論文がまとめてある。もっとグノーシスの原典に当たってみたいと思った。ナグ・ハマディ文書買おうか迷う…。しかし著者が「現在でも入門として通用する」...
「イエスの『神の国』のイメージ」は著者のイエス関連の研究をまとめたものだったが、こちらはそのグノーシス版みたいな感じで個人史といくつかの論文がまとめてある。もっとグノーシスの原典に当たってみたいと思った。ナグ・ハマディ文書買おうか迷う…。しかし著者が「現在でも入門として通用する」と絶賛している「グノーシスと古代末期の精神」、分量多く難解らしいけどこちらをまず読みたいなと思って調べてみたら、もうとっくに絶版でプレ値だったので笑った。頼む~再販してくれ!
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