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世界史とは何か 「歴史実践」のために シリーズ歴史総合を学ぶ 3 岩波新書1919
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2023/06/22 |
JAN | 9784004319191 |
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世界史とは何か 「歴史実践」のために
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商品レビュー
4.6
7件のお客様レビュー
あの松本サリン事件の現場から、それほど離れていない松本深志高校で考える、松本サリン事件(特に河野さんを犯人扱いした報道等を中心に)に始まり、パレスチナにおけるNakba(ガザ回廊等)の物語へと至る、この本の内容(流れ等)を辿るのは、なかなか大変な事でありますが、★四つであります。
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世界史教育史および世界史/歴史総合教育の(史学系人文アプローチとして手堅い)トピック集・兼・エッセイ集だった。松本サリン事件の話から始まるところに面喰らいつつ、そのことが著者自身の実体験および教育実践経験と相俟って優れた導入になっていた。世の残酷さに対して歴史学のアプローチで立ち...
世界史教育史および世界史/歴史総合教育の(史学系人文アプローチとして手堅い)トピック集・兼・エッセイ集だった。松本サリン事件の話から始まるところに面喰らいつつ、そのことが著者自身の実体験および教育実践経験と相俟って優れた導入になっていた。世の残酷さに対して歴史学のアプローチで立ち向かえるような優れた思考法が、理論的にというよりはドリル演習的に、経験できる。それでいてその語られる志向にはリベラルアイロニスト的なものさえ感じさせる(リチャード・ローティ的)。 歴史的事項が単なる暗記学習でないとすれば、どのような問いで世界史の記述に向かい合えば良いか? という点についても幾つか提案してくれており、複周回の読書に堪えると感じた。章ごとの参考文献も、良質な読書案内を兼ねており信用できる。 ベンヤミンと保苅実、遅塚忠躬に関する言及が多い。天野為之(『萬國歴史』など)、「世界史」課程を提案した斎藤斐章(『中等世界史要』『實業教育外國史』)などが、明治政府の『史略』『萬國史略』『日本史略』の後に紹介されていた。「
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冒頭の著者の実体験である松本サリン事件の話からグイグイと読ませます。結果的にその段階から本書の“歴史実践の実践”とも言うべき土俵の上にまんまと乗せられていた訳で、最後まで読み進めた結果大きな感銘を受けました。これぞ名著!という感じです。 また、本書の出版は2023年6月ですが今現...
冒頭の著者の実体験である松本サリン事件の話からグイグイと読ませます。結果的にその段階から本書の“歴史実践の実践”とも言うべき土俵の上にまんまと乗せられていた訳で、最後まで読み進めた結果大きな感銘を受けました。これぞ名著!という感じです。 また、本書の出版は2023年6月ですが今現在パレスチナの地を蹂躙するイスラエルによる史上最悪の人種虐殺について、奇しくもその歴史背景や捉え方についてクリティカルな解説がなされています。その点においても歴史を学ぶことがいかに重要であるか、歴史を軽視した時にいかに深刻な問題が生じるか、深く深く教えられました。
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