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教皇庁の使者 祈りの島 幻想小説
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2023/06/24 |
JAN | 9784336075369 |
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教皇庁の使者 祈りの島
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商品レビュー
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この手の幻想文学はあまり読んだことがないので、戸惑いながら読み進んだというのが正直なところ。ファン・エイクの「ニコラ・ロランの聖母」(の一部)がカバー画になっていたことと、タイトルに惹かれたのが手にとった理由。覆面作家で著者の経歴がまったく分からないのも、読み進む姿勢がふらついた...
この手の幻想文学はあまり読んだことがないので、戸惑いながら読み進んだというのが正直なところ。ファン・エイクの「ニコラ・ロランの聖母」(の一部)がカバー画になっていたことと、タイトルに惹かれたのが手にとった理由。覆面作家で著者の経歴がまったく分からないのも、読み進む姿勢がふらついた理由かもしれない。普段意識していないけれど、著者が誰であるか、ということは随分読み手としての自分の拠り所になっているのだと改めて実感した。 教皇庁の使者、という副題やインスラという言葉から、舞台はイタリアを想像したが、カルタン(ワインにこういう名前がある)、シルバリン、シグル(ノルウェーにこういう王様がいた)、カタマイト(ギリシャ・ローマで思春期の少年を意味する)といった名詞に加えて、中国的な漢字名も登場するから、モデルとなった土地を想像するのも無意味なのかもしれない。一角獣や、カタマイトが人を内側から食べて支配していく、という話を読みながら、村上春樹的な何かを探してみたりもしたが、語り手の位置や物語全体の流れが今一つ明確にならず、「なんとなく」流れていく上澄みをすくうような読書。これが幻想小説の手法の一つなのかも、と思ったり。 いずれにせよ、このジャンルでの当方の知識と経験値がなさ過ぎて評価できず。
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