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ぼくはあと何回、満月を見るだろう
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2023/06/21 |
JAN | 9784104106035 |
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商品レビュー
4.1
55件のお客様レビュー
20年以上前、ファンクラブに入るほど坂本が好きだった私。 子育てで忙しく音楽を聴く余裕もない日々で近年は坂本の活動も知らないままだった。 2年ほど前に、坂本が癌に侵されていること、『新潮』にこの手記が連載されていることを知る。 本屋で『新潮』を恐る恐る手にしたものの現実逃避する...
20年以上前、ファンクラブに入るほど坂本が好きだった私。 子育てで忙しく音楽を聴く余裕もない日々で近年は坂本の活動も知らないままだった。 2年ほど前に、坂本が癌に侵されていること、『新潮』にこの手記が連載されていることを知る。 本屋で『新潮』を恐る恐る手にしたものの現実逃避するように読めずにいた。 坂本が亡ったことも受け入れられないままだった私に友人がこの本を貸してくれ、ようやく坂本の死に私自身が向き合えた気がする。 戦メリやラストエンペラーなど、坂本が一般受けする映画音楽などの楽曲を手掛けていた時期にファンだった私。その後に書かれた楽曲は難しく思えるものばかりだった。 この自伝で、坂本が自然の中に潜むあらゆる音を音楽に封じ込めるために様々な工夫をしていたことや、日本だけでなく世界中の文化を再現したり社会活動家としての想いを音楽で表現していたことを知る。 それを知ってからYouTubeで楽曲を改めて聴き、その素晴らしさに改めてため息がでる。 ものすごくアカデミックなイメージを裏付けるような思想を語る一方でさらりと私生活を曝してしまったりと、坂本のいろんな一面を知る。 私が坂本のライブに通っていた時期も機嫌が悪いとアンコールなしでさっさと終演しちゃったことも度々あったな…などと思い返してしまった。 そして、古書がないと生きていけないという坂本の読書生活についても所々で書かれている。 『坂本図書』…気になる。 たくさん所有していたCDは私自身の断捨離ブームですべて手離してしまったけれど、また改めて坂本の楽曲を聴いてみたくなった。
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坂本龍一関連本そのいくつか。今まで読んできた本の中ではあまり面白くなかった方ではある。一つはずっと坂本龍一武勇伝みたいにどうしてもなってしまって、はいはい~というテンションになってしまいがちだったからだ。ところどころ面白いところはもちろんありつつ。それも含めて、この人は作家ではな...
坂本龍一関連本そのいくつか。今まで読んできた本の中ではあまり面白くなかった方ではある。一つはずっと坂本龍一武勇伝みたいにどうしてもなってしまって、はいはい~というテンションになってしまいがちだったからだ。ところどころ面白いところはもちろんありつつ。それも含めて、この人は作家ではないしなという気持ちにも同時になっていた。フューネラル・プレイリストの曲、私も考えたい。まずは坂本龍一を想って聞こう。あとがきにもあるが、坂本龍一のなかにタルコフスキーやドゥルーズやらがいるように、私の中にも坂本龍一が生きていくだろう。
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映画、哲学、社会評論、現代芸術等等多岐に渡り自分の中で消化し、音楽と映像の世界でクリエーティブする方だったんだとあらためて思う。読んでみたい本、見てみたい映画、聴いてみたい音楽、このひと夏では到底足りない。
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