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東大生のジレンマ エリートと最高学府の変容 光文社新書1260
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東大生のジレンマ エリートと最高学府の変容 光文社新書1260

中村正史(著者)

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東大生のジレンマ エリートと最高学府の変容 光文社新書1260

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2023/06/14
JAN 9784334046675

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東大生のジレンマ

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商品レビュー

2.8

8件のお客様レビュー

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2025/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学生さんの紹介では、個人的にはどのような過程を経て、東大にいるのか、というところの方が興味深かった。 入って何をしているか、というところに焦点を当てて書かれているけれども、ある人間を東大生にするものはなにかと言えば入るまでの生まれ育ちなので。 とくに東大に行くような子は、親の助けなくしてというか、親の意志なくしてなかなかないだろうし、それに反発せず従って取り組むような子でないと行けないので、やっぱ周りのおとなや環境の力が強いように思った。 その面で言うと後半に載っていた教授たちへのインタビューは、今の東大を映し出しているのかもと思い、興味深く読んだ。 東大は、学問的なところでは多く国内でも最先端を行っている中、制度的には保守性も強い部分もありそうで、でもそれが少しずつ変わってきている、という感じなのかなー。 もともとこんなに官僚を目指して入ってくる学生が多いなんて、よく知らなかったりしたので、まずそこが新鮮だった。 著者によると休学者が10年余りで2倍近くに急増したとのことですが、 かつての東大には、優秀な学生は早く結果を出して卒業するという風潮があったことについて触れられていて、 無駄と思える時間によってどれだけ自分が豊かになれるか、という社会の中で、日本は遅れているともいえる、と教授が答えていたり。 一般ルートではなく、起業をする学生が増えている、というのも本書で強調されていることのようだけれど、 アメリカの大学ではできる人は起業するという風潮においても日本が対比されていて、 _ひとまず研究したり、コンサルに入るが、人生のどこかで起業しようと思っているという学生が多いと思う、 _翻って東大生のことを考えると、もともと能力が高いので、起業しても成功する可能性があります。…キャリア上のリスクはないのだから、自由な発想で起業していいんじゃないかと、学生に話してきました。 _実際には戦略系のコンサルタントを数年やって起業する人も多いです。ビジネスとは何かを知り、人のネットワークを持ってから起業する。優秀な学生ほど、したたかに考えています。 と、 皆おっしゃられていて、 やっぱ選択肢がある、というところが東大生なんだなーと思ってしまった。 教授も男性人が多そうで、 2027年までに女性教授、准教授を300人採用、講師も含めた女性教員の比率25%を目指すことが2022年11月に発表された中、 多大でしていることをようやく東大も取り入れたということ、いう指摘もあるように、 やぱり保守的な部分はこの男性優位の面でも否めない。 女性起業家も当然少なく、欧米の大学とは異なる、とあるけれども、起業家に限らず、というかそれより重要な点として、政治家や官僚を輩出する学校の保守性、男性優位を引きずっている事実が、日本のジェンダー指数、制度改革での遅れに大きく貢献しているのでは、と思った。 でも東大以外の大学出身の官僚率が増えることは、 霞ヶ関の多様性にも変化を生んでいるのだろうか、、、

Posted by ブクログ

2024/07/28

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82094480W4A710C2KNTP00/

Posted by ブクログ

2024/01/21

世間一般の東大生のイメージは、順風満帆で人生を過ごしている。そこには不満や不平は無いだろうというものが多い、が最近の東大生の就職動向から、かっての親世代が抱いている寄らば大樹の陰的な生き方に疑問を持つ層が増えつつある。 自分の人生を見つめ直すために休学したり、或いは卒業・就職して...

世間一般の東大生のイメージは、順風満帆で人生を過ごしている。そこには不満や不平は無いだろうというものが多い、が最近の東大生の就職動向から、かっての親世代が抱いている寄らば大樹の陰的な生き方に疑問を持つ層が増えつつある。 自分の人生を見つめ直すために休学したり、或いは卒業・就職しても離職や転職・起業で人生をリセットする者が出つつある。それは特殊なケースでなく、ポテンシャルから顕在化しつつある。本書では、実例をもとに、彼ら・彼女らの考え方や決断を紹介している。不安定な世界観が広がりつつある現在、これから社会に出ていく学生に、一読の価値があると感じた。

Posted by ブクログ