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神を創った男 大江匡房
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神を創った男 大江匡房

加門七海(著者)

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神を創った男 大江匡房

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 笠間書院
発売年月日 2023/06/13
JAN 9784305709868

神を創った男 大江匡房

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3.5

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2023/11/15
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「神を創った男」大江匡房、平安後期の学者、後三条・白河・堀河天皇の「三帝の師」として博識をもって知られ、彼の通名「江帥(ごうそつ)」とは辞書に物知り、口達者と残っている自らの家系を阿保親王と偽る(大江氏の家紋「一文字三ツ星紋」とは親王が一品に序されたから説)が、実際の処は土師氏の末裔(出雲系) 作者は匡房の知的遊戯から「江談抄(ごうだんしょう)」の中で、多くの日ノ本初の物語が記録されている (1)菅原道真の超常的な出来事 (2)小野篁の冥官の話 (3)吉備真備の入唐時の仙人もどきの活躍 これらの話は後白河法皇が絵巻にして重要文化財となるし、神道や絵馬等の言葉も初めて使い、九尾の狐等の紹介も匡房が初である・・・兎に角知識人だし先例も創設する、さらに未来予言詩「邪馬台詩(伝、中国南朝梁時代の宝誌和尚が作成)」に掛かれた吉備真備入唐間事から、暗号の構造と内容から匡房が作者ではないかと疑う 後三条天皇が荘園整理令を実務成功したのも匡房の業績である

Posted by ブクログ

2023/06/24

 大江匡房。平安後期の学者・歌人。博学で有職故実に詳しく、後三条・白河・堀河天皇の侍読(今で言う家庭教師)を務めたという。  英雄でもなければ悪党でもない、華々しい逸話などない、日本史上においてはあまり注目されない地味な人物。――しかし。  彼を中心にして周囲を俯瞰すれば、小野篁...

 大江匡房。平安後期の学者・歌人。博学で有職故実に詳しく、後三条・白河・堀河天皇の侍読(今で言う家庭教師)を務めたという。  英雄でもなければ悪党でもない、華々しい逸話などない、日本史上においてはあまり注目されない地味な人物。――しかし。  彼を中心にして周囲を俯瞰すれば、小野篁、菅原道真、源頼光、といった偉人から鬼や土蜘蛛、御霊といった怪異、更に傀儡、呪術、陰陽道、と伝奇ものに特有の要素が彼の周囲で漂っている。というよりも、彼――大江匡房こそが、それらを世間に伝播させた張本人では……?  日本史の闇に精通する伝奇ホラー作家が、謎多き偉人の正体に挑んだ歴史エッセー。学者ではなく作家だからこその独自の視点で、大江匡房が日本の伝奇ものの祖ではないか、という仮説の検証を試みている。そしてそれは結果として、日本古代史における御霊信仰とケガレ信仰の再検証にもなった。どのように改変されようと、ほんの一部であろうと、己の思想を藤原氏や天皇家に消されることなく現代にまで伝わり残したことは、彼を日本史における勝利者の一人と評せられるのではないか。  伝奇もの好きがこれを読めば、きっと、本人が遺した著作を読みたくなるだろう。

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