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万事快調〈オール・グリーンズ〉 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2023/06/07 |
| JAN | 9784167920555 |
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万事快調〈オール・グリーンズ〉
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商品レビュー
3.5
52件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『万事快調』は、物語の奇抜さ以上に、閉塞した地方・底辺高校の空気感をここまで生々しく、しかも誇張せずに描き切った点が強く心に残る作品だと感じました。 地方にある進学校でも名門でもない高校。そこには将来への展望が最初から用意されていない空気が漂い、努力や希望という言葉さえどこか空虚に響いてしまう現実がある。生徒たちは夢を語らないのではなく、語る前に諦めることを覚えてしまっている。その感覚が、主人公たちの言葉遣いや行動、学校という閉じた空間の描写から、じわじわと伝わってくる。 特筆すべきは、この閉塞感が単なる「不幸」や「被害者意識」として描かれていない点。何も起こらない日常、報われない努力、どうにもならない環境──そうした現実の中で、それでも何かを掴もうとする衝動や、くだらないことに全力を注いでしまう若さが、強いリアリティをもって描かれている。その姿は滑稽でありながら、同時に切実で、読む側の胸を静かに締めつける。 閉塞した場所にいるからこそ生まれる歪んだエネルギーや、逃げ場のなさが生む極端な選択。その一つひとつが、作り物ではなく「実際にそこにいる人間の感情」として立ち上がってくるのが、本作の凄み。地方や学校という枠組みを超えて、息苦しさの中で青春を過ごしたすべての人に通じる感触が、確かにここにはある。 『万事快調』は、明るく救いのある物語ではない。しかし、閉塞した現実を真正面から見据え、その中で生きる若者たちの熱と衝動を描き切った点で、非常に誠実で重厚な青春小説だと言える。読後には、あの息苦しい空気ごと、忘れがたい余韻が残る。 第28回松本清張賞
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最近注目している出口夏希が帯になっていたので手に取ってみた。 テンポがすごくいい。話がダレることなく、どんどん先が読みたくなる。 朴、岩隈、矢口のそれぞれが停滞感というか悲壮感のある生活を送っているが、著者のユーモアのおかげでそこまで暗くならず、読んでてニヤリとさせられる。それ...
最近注目している出口夏希が帯になっていたので手に取ってみた。 テンポがすごくいい。話がダレることなく、どんどん先が読みたくなる。 朴、岩隈、矢口のそれぞれが停滞感というか悲壮感のある生活を送っているが、著者のユーモアのおかげでそこまで暗くならず、読んでてニヤリとさせられる。それぞれが音楽、映画、漫画のサブカル趣味を持っているのもキャラが立っていて面白い。 内容的には部活や友情といったいわゆる高校生の青春物語と呼ばれるものではないが、鬱屈した高校生がそこから打破しようとする様は読んでいて爽快であり青春感があった。
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おもしろかったです。 めちゃ読みやすかったです。 いろんな本や映画や漫画が引用されていたので見たくなりました。 野暮かもしれませんが、ちょっと御都合主義的なものを感じました。でも話の展開が面白く楽しく読めました。 ラストが良かったです。
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