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岡山エンタメ文学 岡山文庫329
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日本文教出版 |
| 発売年月日 | 2023/05/29 |
| JAN | 9784821253296 |
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岡山エンタメ文学
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「首都圏や関西圏など人口の多いところを除いては、(郷土に謂れある文学者は)岡山は輩出数では屈指の県」とのことだが、ほんとうにそうか?と感じながら読む。 岡山にゆかりのある作家が紹介されているが、私の実家近くに生まれた棟田博氏を知ったのはよい発見。 ただ、額田六福氏のプロフィー...
「首都圏や関西圏など人口の多いところを除いては、(郷土に謂れある文学者は)岡山は輩出数では屈指の県」とのことだが、ほんとうにそうか?と感じながら読む。 岡山にゆかりのある作家が紹介されているが、私の実家近くに生まれた棟田博氏を知ったのはよい発見。 ただ、額田六福氏のプロフィールの記載について、Wikipediaの誤った記載((誤)岡山県勝南郡勝田村、(正)岡山県勝南郡勝間田村)がそのまま転用されているのが残念。
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県立図書館の郷土本特集棚から拾ってきた。岡山文庫329冊め。著者によれば、「首都圏や関西圏など人口の多いところを除いては、(郷土に謂れある文学者は)岡山は輩出数では屈指の県」らしい。最近岡山市が「ユネスコ文学創造都市」の指定を受けたし、実際私も岡山県ゆかりの現代有名作家を5人直ぐ...
県立図書館の郷土本特集棚から拾ってきた。岡山文庫329冊め。著者によれば、「首都圏や関西圏など人口の多いところを除いては、(郷土に謂れある文学者は)岡山は輩出数では屈指の県」らしい。最近岡山市が「ユネスコ文学創造都市」の指定を受けたし、実際私も岡山県ゆかりの現代有名作家を5人直ぐ思い出すことができるから、宜なるかなと思う(あさのあつこ、重松清、小手鞠るい、岩井志麻子、横溝正史)。 所謂雑誌特集のような本ではなくて、近代からの娯楽大衆小説家の流れを真面目に辿った学者の小冊子。しかし、テーマがテーマだけにとっても面白かった。 明治初期の翻訳王・森田思軒(1861-97)が笠岡市出身とは知らなかった。笠岡の鞆屋という商家の生まれ、祖父は頼山陽とも親交があったというから、あの時の笠岡は文化的には一つの結節点のような位置だったのだろう。 清水紫琴(1868-1933)は備前片上村生まれ。同じ岡山出身の自由民権運動家福田英子とは愛憎相照らす因縁(大阪事件の関係者)があり、この2人をテーマに映画が出来そう。また、紫琴がこんなに面白そうな作品を作っているとは知らなかった。哲学者古在由重の母親でもある。 その後、石川達三(中学時代が高梁)、藤原審爾(鏡野町)、柴田錬三郎(備前市出身)、吉行淳之介(岡山市、朝ドラ「あぐり」でも有名)、高嶋哲夫(玉野市)などや、冒頭私が挙げた5人も取り上げている。石川、柴田、高嶋などは初めて岡山県出身と知った。確かに豊かな諸先輩方が郷土にいたのだと嬉しくなる。 その一方で、とっても面白いエッセイを書いた倉敷市出身の薄田泣菫に一言も言及なく、エンタメ文学としても興味深い作品を残している坪田譲治、内田百閒、永井荷風を概説として少し登場させただけ、というのも納得いかない。まえがきで現代作家として東川篤哉、原田マハを取り上げられなかったとわざわざ詫びてはいるが、小川洋子は純文学のみの枠に入らないと思うが一切言及なかった。平松洋子もエンタメ文学の仲間入りをさせて欲しい。 また、この本で紹介されている作品のほとんどでは、岡山の描写部分がほとんどない。彼らが岡山にどういう気持ちを持っていたのか、そこを分析するべきだったと思う。
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