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贈与をめぐる冒険 新しい社会をつくるには
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ヘウレーカ/トランスビュー |
発売年月日 | 2023/05/16 |
JAN | 9784909753168 |
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贈与をめぐる冒険
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
あとがきにあるように当初は10代向けを想定し制作されたとのことで、個人的な関心としては同筆者の「贈与論」やグレーバーの「負債論」などが適しているのかともブックリストから考えさせられたが、そういった書物への足がかりとしておさらいするには可もなく不可もなしといったところ。
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あまりに面白い「6歳と3歳のおまけシール騒動: 贈与と交換の子ども経済学」を読んですぐ「贈与」という言葉に敏感になっているタイミングで本屋の平積みで見つけた本です。子供の世界におけるビックリマンシールの事例に重なるように、先ずは「贈与」による経済は「貨幣」による経済に先んずるとこ...
あまりに面白い「6歳と3歳のおまけシール騒動: 贈与と交換の子ども経済学」を読んですぐ「贈与」という言葉に敏感になっているタイミングで本屋の平積みで見つけた本です。子供の世界におけるビックリマンシールの事例に重なるように、先ずは「贈与」による経済は「貨幣」による経済に先んずるところから話ははじまります。そこからやさしい言葉で思考を積み上げ、宮沢賢治などを援用しながら「贈与」こそ今、行き詰った資本主義の先を切り開く可能性なのではないか?という投げかけをしています。気持ちよくページはめくれるのですがなぜか途中で放り投げられて、読者としてはうまく着地できなかった感じです。実際、著者も本書のねらいは「きっかけ」つくりとあとがきで述べていましたが…。ポスト資本主義の方向性として①斎藤幸平「人新世の資本論」みたいに資本主義の外の共産主義みたいなものに足場を作ろうとしている考え方②NHK「欲望の資本主義2023」で哲学ロックスター、マルクス・ガブリエルが語っていた倫理資本主義みたいな資本主義のアップデートを志向する考え方…みたいな幅なのかな?と浅学な自分は思っているのですが、著者の言う贈与による資本主義の「変質」は、どっちよりなのかな?でも、まだまだ「贈与」という言葉は深掘りしてみたくなるキーワードです。読みながら國分功一郎が「暇と退屈の倫理学」で言ってる「消費より浪費」を思い出しました。
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