新規事業を必ず生み出す経営

守屋実(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本経営合理化協会出版局
• 発売年月日: 2023/04/22
• JAN: 9784891014698

商品レビュー

2023/07/16

新規事業のプロ、守屋氏による新規事業の本。
守屋氏の意志、体験談が詰まっており、新規事業に携わる人は一度触れておくべき良著。

メモ
・新規事業成功の基本の型
　　1 マーケットアウトの型（どういう事業を作れば成功するか）
　　2 仮説実証参入の型（どういう手順でやれば成功するか）
　　3 新規事業のプロと対象市場のプロの型（どういうメンバーでやれば成功するか）

・本業の汚染から脱する策は3つ
　　3つの切り離し
　　2つの機能
　　1人の戦士

・人は考えたようにはならない、行ったようになる。やり方の前にあり方

・社長は新規事業のモノサシを示し、全社員と共有すべき。
・新しい市場の創造にはビジョンが必要。
・経営者はまず決める必要がある

・新規事業7つの大罪
　　意志なき起業
　　経験なき理屈
　　顧客なき事業
　　熱狂なき業務
　　挑戦なき失敗
　　利他なき利己
　　自問なき他答

・仮説→実証→参入のステップ

・新規事業のプロと対象市場のプロ2つの人格が必要

・素人のように考えて、玄人のように行動する

・本業の汚染からの3つの切り離し
　①資金
　②意思決定　やったことない人がやったことない人にやっあことないことをわからせる惨状　
　③評価　社内で誰もやったことにチャレンジする。評価は違って然るべき

・2つの機能
　　支援　本業と新規事業の接着剤
　　型化　新規事業に関するノウハウの蓄積と可視化、個人にしか蓄積されないものを組織の経験値とするために頑張る担当。

・一人の戦士
　　新規事業開発担当。社長自身が当事者意識を持ってやる。

・マーケットアウト型ビジネスの3ステップ
　　参入のモノサシの考え方
　　筋の良いアイデアの見つけ方
　　アイデアを事業計画に磨き上げる12の手順

・モノサシは2つ
　　ビジネスモデルと事業ドメイン

・アイデアの見つけ方
　　日常の不　
　　挑戦者からの学び　スタートアップなど
　　国が示す方針　規制緩和、重点投資、社会課題

⭐️12の事業構想フレームワーク
　　1満たされていない顧客ニーズを探る
　　2顧客ニーズを満たす商品サービスを考える
　　3どうして1が放置されてきたかを考える
　　4どうして2が提供されてこなかったかを考える
　　5商品サービスを顧客に便利な方法で届ける
　　6商品サービスをよりよくするフィードバックをもらい改善する
　　7新たな顧客ニーズを探る
　　8そのニーズを満たす商品サービスを考える
　　9他社との競争に備える
　　10 最適な体制を考える
　　11 必要な資金を考える
　　12 上記を経営計画としてまとめる

・事業拡大に必要な二つの要素
　　勝ち筋とユニットエコノミクス

・実証実験の3ポイント
　　限界までシステム化してはいけない
　　特定少数のティーチャーカスタマーにならう
　　想定項目と検証の値を決めてから臨む

・ピボットピラミッド
　　顧客、課題、解決方法、テクノロジー、グロースの5階層

・ピボットの10の型
　　ズームイン型　製品機能の一部をメインプロダクトに
　　ズームアウト型　価値機能を広げる
　　顧客セグメント型　対象顧客セグメントを変更する
　　顧客ニーズ型　顧客そのものを見直す。課題をずらす
　　プラットフォーム型　アプリをプラットフォーム化する
　　ビジネスモデル型　高利益低ボリュームから低利益高ボリュームへ。またはその逆
　　収益モデル型　キャッシュポイントを変える
　　成長エンジン型　
　　　1粘着型　アマゾンタイプ　高い定着率依存
　　　2ウィルス型　facebook型　バイラルタイプ　
　　　3支出型　アップル型　収益をCAC再投資氏成長させる
　　チャネル型　流通チャネルを変える
　　テクノロジー型　新しいテクノロジーを活用

・機能していない組織の5つの共通点
　　信頼の欠如
　　衝突への恐怖
　　責任感の不足
　　説明責任の回避
　　結果への無関心