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古本屋は奇談蒐集家
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古本屋は奇談蒐集家

ユン・ソングン(著者), 清水博之(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2023/05/29
JAN 9784309208824

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商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2024/03/30

以前、職場の同僚に「どうして本をわざわざ買うのか」聞かれたことがある。図書館で借りれば、タダで読めるではないか、との話だった。 その時は、うまく「どうして本をわざわざ買うのか」に答えることができなかった。ただ、この本を読んで、本を手元に置くことの意味について、少しばかり話せるよう...

以前、職場の同僚に「どうして本をわざわざ買うのか」聞かれたことがある。図書館で借りれば、タダで読めるではないか、との話だった。 その時は、うまく「どうして本をわざわざ買うのか」に答えることができなかった。ただ、この本を読んで、本を手元に置くことの意味について、少しばかり話せるようになった気がする。 この本は、手に入れられなくなってしまった本にまつわる、それぞれの思い出の物語である。著者は、自身が経営する古本屋で、「絶版本を探し出しお金をいただく代わりに、その本を探している事情や理由を語ってもらうことで手数料とする」さびーすを始める。この本には、そうして著者が実際に聞いた「本を探している事情や理由」が納められている。 p15「今でも、ある程度はこう信じている。本は探すものではなく、自分から現れるものだ。古本屋で働いていると、本を探しまわることがどれほど無意味なことかよく分かる。ある本は、世界のどこかに必ず存在するはずなのに、何年経っても遭遇できない。正反対のことも起きる。絶対に探せそうにない本であっても、数日のうちに見つかってしまう。自然の法則や心理学的概念では説明できないことだが、本というものは自らの意志で人に会おうとするようだ。信じられないかもしれないが、そう考えざるを得ない状況にたびたび出会ってきた。」 電子書籍でもなく、図書館で借りたのでない、自分で買い、自分の手元に置いた本。そうした本は、形を持って手元にあるからこそ、手元にくるまでの経緯や物語が生まれることになる。 紙の本を読むという体験が、ただ、そこに書かれた内容を読み取るということだけではないことを教えてくれる一冊だった。大切な本を一冊でも手元に置いている人には、自分の本にまつわる出来事を思いながら読んでほしい。そうでない人たちには、紙の本が持っている様々な持ち主の気持ちに思いを馳せて読んでほしい。そんな本だった。

Posted by ブクログ

2024/03/08

 古本屋の主人がお客から頼まれた本を探す。そして探す手数料は、お客のその本に関する人生の物語だ。(헌책방 기담 수집가)  古本屋を回って本を探す人は絶版本を探しているのだ。新刊、再刊本なら町の書店にある。どうしても絶版本を欲しいと願う人は、その本にまつわるその人独自の人生がある...

 古本屋の主人がお客から頼まれた本を探す。そして探す手数料は、お客のその本に関する人生の物語だ。(헌책방 기담 수집가)  古本屋を回って本を探す人は絶版本を探しているのだ。新刊、再刊本なら町の書店にある。どうしても絶版本を欲しいと願う人は、その本にまつわるその人独自の人生がある。その人生の話を蒐集しているのが著者である。  最初に本にまつわる話を蒐集しようと思ったのは、あるお客の頼みを聞いて本を探してからだ。そのお客は、倉田百三の「愛と認識との出発」を探していた。それも1963年版だという。お客の連絡先を書いた紙を貰って著者はしばらく忘れていたという。本は積極的に探すものではなく、自分から現れるものだという。それは著者が古本屋で働いていて感じたものだそうだ。その本も半年ほど経って忘れたころに現れた。トラックに山のように積まれた古本の中から著者の目に飛び込んできたという。そしてお客に連絡をした。本にまつわる人生の話を聞くために。  お客は、韓国戦争(朝鮮戦争)直後に日本に留学をした。父親が韓国で勉学できる状況ではないと送り出してくれたという。しかし戻ってからも軍事政権下で状況はより厳しくなったという。出版社に勤めたが、出す本が軒並み出版禁止となり、そこを辞めて銀行に入った。そこで美しい女性行員に出会った。女性に気持ちを伝えたくて手紙を書こうとしても言葉が出てこない。その時に出会ったのが「愛と認識との出発」であった。ラブレターによさそうな文章が沢山載っていたという。その本のお陰で無事にラブレターを書き、女性に渡し、喜んでもらえたが、お客は銀行員の暮らしに我慢できなくなり、女性には手紙を書くからと言ってヨーロッパに留学してそのまま十年以上滞在して学問に没頭したという。いまさらその女性に会いたい訳ではなく、ラブレターを書くのに助けられた本に会いたくなった、という訳だった。  これ以外に様々な人生の話が載っています。全て実話だそうです。ソウルに行けば著者がやっている「不思議の国の古本屋」が恩平区(지하철 육호선 역촌역 근처에)にあるそうです。

Posted by ブクログ

2024/03/03

韓国ソウルで古本屋を営む著者のもとにやってくる古書を探すお客たち。その古書を何故探しているのかを語ってもらう代わりに、望みの古書を探し出すという。 訳者もあとがきに書いているが、これはフィクションだと思っていたが、本当にあった逸話ばかりだという。それぞれに、個性的なお客ばかりだっ...

韓国ソウルで古本屋を営む著者のもとにやってくる古書を探すお客たち。その古書を何故探しているのかを語ってもらう代わりに、望みの古書を探し出すという。 訳者もあとがきに書いているが、これはフィクションだと思っていたが、本当にあった逸話ばかりだという。それぞれに、個性的なお客ばかりだった。

Posted by ブクログ

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