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吹雪
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2023/05/20 |
| JAN | 9784309208817 |
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吹雪
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ウラジーミル・ソローキンが2010年に発表した中編作品。 舞台は近未来のロシア。 ドルゴエという村で、黒い病のエピデミックが発生する。黒い病とは言ってもペストではない。その病気に感染した人間はゾンビ化するのだという。 医者であるドクトル・ガーリンはドルゴエにワクチンを届けに行く...
ウラジーミル・ソローキンが2010年に発表した中編作品。 舞台は近未来のロシア。 ドルゴエという村で、黒い病のエピデミックが発生する。黒い病とは言ってもペストではない。その病気に感染した人間はゾンビ化するのだという。 医者であるドクトル・ガーリンはドルゴエにワクチンを届けに行くために御者を探している。 ある町に立ち寄ったときに紹介されたパン運びのセキコフと呼ばれる男と共にドルゴエへ急ぐ。 という物語。 ウラジーミル・ソローキンを読むのは『氷』3部作以来なのだが、『吹雪』は大分読みやすくて、ソローキンこんな読みやすかったっけ? とちょっと肩透かしを食らった感も。 だが、大分変な世界が展開される。 あらすじだけだとそこまで変な物語には見えない。ただのSFくらいに見えるが、これが大分変な物語ですこぶる面白かった。 例えば、ドクトルはセキコフが飼っている馬50匹と共にドルゴエへ向かうのだが、その馬は普通の馬ではない。 体長30センチのかなり小さい子馬で、この馬たちを車の中のボンネットで駆動することで走らせていくのだ。 馬以外にも人間の小人もいる。当然、小人もいるのだから巨人もいる。3メートル~6メートルまでの巨人が平然と登場する。まるで神話の世界のようだ。 そしてその道中に様々なことが起きる。 ドクトルは始めこそワクチンを届けるという使命があるキャラクターなのだが、だんだんと嫌な奴になっていき終始セキコフに当たり散らす。一方のセキコフはドクトルがどんなに叱責しようとものらりくらりとかわしてしまう人物で、そんな二人の掛け合いも面白かった。
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巷ではあまり評判が良くなかったものの、自分には非常に面白く読めた。 帯に「皇帝化するプーチンを予言」とあるが書かれたのは2010年だけど、コロナ禍を彷彿とさせた。 黒い病という人間がゾンビ化する病が流行りワクチンを届ける。 これだけで十分コロナ禍を思わせる。 ソリ車はなんとなく想...
巷ではあまり評判が良くなかったものの、自分には非常に面白く読めた。 帯に「皇帝化するプーチンを予言」とあるが書かれたのは2010年だけど、コロナ禍を彷彿とさせた。 黒い病という人間がゾンビ化する病が流行りワクチンを届ける。 これだけで十分コロナ禍を思わせる。 ソリ車はなんとなく想像できたけど、ボンネットに収まる50頭の馬たちとか、フェルトで出来た家とか想像力を容赦なく求めてくるが自分には追い付かずふわっとした想像しか出来なかった。 元画家のソローキンにはどんな絵が浮かんでいたのだろうか? 吹雪の中、生死を賭けたワクチンを運ぶという単純ながらも容赦無い自然の脅威に序盤からスピード感のあるプロットでのめり込み、あっという間に読み終えた。 これからも追っていきたい作家だと思った。
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吹雪の中伝染病のワクチンを届けようとする医師と、その医師に雇われた御者の話 最初はロシア文学らしい話かと読み進めていたら、やはりソローキンらしい世界だった ソローキンは何の暗喩なのかわからないモチーフがかなり出てくるので、解説読まないと本当にわからない 親衛隊士の日と同じ世界...
吹雪の中伝染病のワクチンを届けようとする医師と、その医師に雇われた御者の話 最初はロシア文学らしい話かと読み進めていたら、やはりソローキンらしい世界だった ソローキンは何の暗喩なのかわからないモチーフがかなり出てくるので、解説読まないと本当にわからない 親衛隊士の日と同じ世界がベースになっているらしいので、そちらを先に読んだ方が良かったかも
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