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台形日誌
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台形日誌

伏木庸平(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 2023/05/12
JAN 9784794973603

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商品レビュー

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2023/10/08

大学生の終わりに、能登半島を旅した。 2人で車に乗って輪島に向かう。平日だからなのか、誰もすれ違うことはなくて、11月の草木も枯れた薄曇りの空の下「世界の終わりみたいだ」と思った。 旅先で、二人で感じる心細さには特別なものがあると思う。私たちはこの土地では何者でもないというよ...

大学生の終わりに、能登半島を旅した。 2人で車に乗って輪島に向かう。平日だからなのか、誰もすれ違うことはなくて、11月の草木も枯れた薄曇りの空の下「世界の終わりみたいだ」と思った。 旅先で、二人で感じる心細さには特別なものがあると思う。私たちはこの土地では何者でもないというよそ者感だったり、二人の関係に名前がついていない脆さだった。結局温泉では、お互い一人の時間がやってくるし。もうすぐ旅が終わってしまう寂しさも手伝っているのかもしれない。 一人で打開していく寂しさとは、全く別の感情があった。 そんな心細さを物語の端々に感じた。でも読み終わって、それは心細さではなくて、自分たちに合う場所を探して、いつかはこの場所から離れる。そんな途中の空気を感じ取っていたからなのかもしれないと思った。

Posted by ブクログ

2023/09/16

ひゃー。宝物のような本に出会ってしまった。すんごく、いい!です! 台形というお店には行ったことがなくて、ツイッターである日タイムラインに現れて知ったのだけど、なんか不思議な空気感の漂うお店で気になってフォローしていた。それである日、ツイッターだかAmazonだかでふとこの本が現れ...

ひゃー。宝物のような本に出会ってしまった。すんごく、いい!です! 台形というお店には行ったことがなくて、ツイッターである日タイムラインに現れて知ったのだけど、なんか不思議な空気感の漂うお店で気になってフォローしていた。それである日、ツイッターだかAmazonだかでふとこの本が現れてきて買ったのだけど、マジでナイス判断だったな、私。 奇妙でオフビートな出来事が色々起きてるみたいに感じる日常が綴られているけど、それはたぶん、この伏木さんがオフビートな人で、そのオフビートさを全開で生きている彼がこの上なく羨ましくなる。舌とカラダと気持ちは全部繋がっていて、その全部がちゃんと自由に緩められていて、それはすごく人として正しいように感じる。どこかにいつもあそびがある。 この本を読んでいると、自分が心地いいなと感じられる「こうありたいな」が頭の中で色々と浮かんで花開いていく。それはそのままにしておくとフワフワとどこかへ消えてしまいそうなので、すっと手のひらで捕まえてそのまま持っておきたいなと思う。

Posted by ブクログ

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