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今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる 講談社現代新書2706
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2023/05/18 |
| JAN | 9784065317839 |
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今を生きる思想 宮本常一 歴史は庶民がつくる
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商品レビュー
3.5
14件のお客様レビュー
読書の醍醐味って、 読んだ本から芋蔓式に次に読みたくなる本が発生することで、 とは言え、特に探してなかったけど、 書店で偶然その読みたくなった本を見つけてしまうと、 「ああ、捕まったなー、 まいった、まいった」 とか思いながらレジに持っていってしまう一連の流れは読書好きにはあるあ...
読書の醍醐味って、 読んだ本から芋蔓式に次に読みたくなる本が発生することで、 とは言え、特に探してなかったけど、 書店で偶然その読みたくなった本を見つけてしまうと、 「ああ、捕まったなー、 まいった、まいった」 とか思いながらレジに持っていってしまう一連の流れは読書好きにはあるあるなのではないでしょうか。 いつもの工夫舎さんで、 最近気になっている民俗学者の畑中彰宏さんの新書…しかも年始以来気になっていた宮本常一さんについての本を見つけてしまった。 宮本常一という名前はたしか、 年始に読んだ、著者の畑中さんもその名を連ねる「会社と社会の読書会」にて、「忘れられた日本人」という書籍とともに知った。 今どうしても深掘りしたい分野ではないが (そもそもどうしても深掘りしたいモチベーションの分野なんてないが)、 もうね、出会ってしまったので。 「まいった、まいった」と言いながら 連れて帰りました。 いやぁ…めちゃくちゃ読みやすい。 100頁強で、昭和の民俗学者、宮本常一について、彼の書籍について、思想について、ポイントを絞りながらわかりやすく綴られている。 いわく、宮本の民俗学は、 これまでの歴史を作ってきた主体として、 民衆、あるいは庶民を念頭に置く。 庶民はいつも支配者から搾取され、貧困で惨めで、反抗を繰り返してきたかのように、 これまでは歴史叙述において力説されてきた。 しかしそれは、歴史の一面しかとらえていないのだと宮本は言う。 庶民の生活は虐げられ、 苦しいばかりのものではなく、 そこに活き活きとした庶民の生活文化があった。 その中から誕生した技術や民具から、 彼は主にフィールドワークを通じて、 歴史の中で文字に残らなかった庶民の生活、 慣習、その伝播などを改めて明らかに記録する。 それにしても、自身ではない、 言うなれば第三者の他人である宮本常一という人の仕事をわかりやすく解説しながら、 その仕事の奥にある思想に至るまでを描く。 一見骨太な内容に思えるテーマなのに、 スイスイ先へ先へ読ませるその文章力。 畑中先生の「廃仏毀釈」を読んだ時も、 引用の多い骨太な内容のわりにとても読みやすい文章の妙にいたく感動した。 おそらく、書いている対象にとても興味、関心、そして好意と敬意を持っているからなんだろう。 さあ、こうなってくると、原本とも言える宮本常一も読んでみたくなるぞ。 読書の醍醐味は続くなぁ…。
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民俗学者の宮本常一を「思想家」として位置づけ、その思想の簡潔な解説をおこなっている本です。 宮本に対して、これまで「思想や理論がない」「その方法を明示していない」といった批判が向けられてきたと著者は述べたうえで、「宮本民俗学の底流にある「思想」を解き明かしていく」ことを本書の目...
民俗学者の宮本常一を「思想家」として位置づけ、その思想の簡潔な解説をおこなっている本です。 宮本に対して、これまで「思想や理論がない」「その方法を明示していない」といった批判が向けられてきたと著者は述べたうえで、「宮本民俗学の底流にある「思想」を解き明かしていく」ことを本書の目的に定めています。たとえば著者は、「世間師」と呼ばれる人びとのことばに宮本が耳を傾けて、彼らの話のなかから一枚岩の「共同性」とは異なり、多様性をうちに含む「公共性」を聞きとろうとしたいう考察を展開しています。 一方で、宮本のしごとを特定の理論に整理することのむずかしさは、著者自身もある程度自覚しているように思われます。『忘れられた日本人』で紹介されている「土佐源氏」の話を紹介したうえで、「遍歴者、漂白民、社会の終焉にいる人びとも宮本民俗学の対象であり、また主体である」と著者はいいます。つまり、宮本自身が「旅する人」であり、庶民の生活を語りつたえる「世間師」だったのです。 また宮本が、「調査というものが地元のためにならず、中央の力を少しずつ強めていく作用をしている場合も多く、しかも地元民の人のよさを利用して略奪する者も少なくない」ということに警告を発していたという点にも著者は触れています。さらに、「民衆の世界が世間に知られるのは不幸によってである」という、きわめて鋭い認識を宮本がもっていたことに、谷川健一が強い印象を受けたということもとりあげられています。 「宮本民俗学」という一個の思想体系があるとみなすことは、上述のような民俗学の方法論上の問題に意識的だった宮本の態度を裏切ることになるのではないでしょうか。本書は、かならずしもそうした問題に積極的に踏み込んでいるわけではありませんが、宮本の「思想」を提示することの困難を引き受けつつ、彼の「思想」を語ろうとしているように感じました。
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手に取った第一印象は「ページが厚い」。110ページしかありません。別の形で、もっと安くだしてほしかった。内容は良いだけに残念。
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