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小戸森さんちはこの坂道の上 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/05/23 |
JAN | 9784041129524 |
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小戸森さんちはこの坂道の上
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
本屋で帯に惹かれて図書館で借りてみたけど、最初の展開にわけわからなくなってずっと放置してた。返却期限が迫ってきて慌ててまた読み始めたがやっぱり面白くない。パンチがないというか、起承転結がない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はぁーいやだねぇ。世の中いやな人がいっぱいいるねぇ。 乃々香は事実だ、仕方ないってすっかり諦めてたけど、ほんっと胸糞悪い。 特に生徒会長と和香の両親かな。漸がいい仕事してた。
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世の中にはほんとにいろんなわけわからん人がいるなと、Yahoo!ニュースを見てると思うわけです。(SNSもしかり) たとえば『世間が許さない』を多用する人がいるけれど、あれは世間を代表する立派な人でもなんでもなくて単純に『自分が』許せないだけだし、『あなたのため』という気持...
世の中にはほんとにいろんなわけわからん人がいるなと、Yahoo!ニュースを見てると思うわけです。(SNSもしかり) たとえば『世間が許さない』を多用する人がいるけれど、あれは世間を代表する立派な人でもなんでもなくて単純に『自分が』許せないだけだし、『あなたのため』という気持ち悪い修飾語で自分の思い通りに事を進めようという鬱陶しい人もたくさんいるし、よく知りもしない人間をコケ落としたり、何の意味もない正論を武器にしたり…とにかく世の中にはいろんな人がいる。 そんななかで、そういう人の放つ言葉や思考全部に『うるせえ、黙ってろ』と言うのがわたしの友人、櫻いいよなわけです。 乃々香は不倫の末に誕生した子として、生まれる前から罪の証のように言われ、清志郎は血の繋がりのない連れ子を2人連れていて、漸は育ち方ゆえに他人と食事をするのを厭う。なんだかへんてこな5人が坂の上の家で同居してるうちに、それぞれがちょっとずつ自分の意思で成長していく。 なんて書いたら薄っぺらく聞こえてしまうけれど、それはわたしの語彙力の問題であって作品のせいではない。とにかく読んでほしい。 相手が誰であっても、自分の常識というなんの保証もないもので相手を縛ってはいけない。決めつけてはいけない。 子どものしたことだからとなめてはいけない。 過去にされたことをいつか許さないといけないなんてことはない。許さなくてもいい。 楽な場所が居場所なわけでもない。窮屈でも自分が生きたいと思える場所で、存分に生きたらいい。 そして、モラハラ野郎にはワインをかけましょう(とても重要) 誰も彼もを心に受け入れられるわけではない。でも勾配のきつい坂道を登り切って訪れた人には、少しくらいは開いてもいいのかもしれない。 家族未満のひとつ屋根の下に暮らす5人がわたしはいとおしいし、漸のつくったごはんをいっしょに食べて明日を笑って生きてほしいと思う。 いわゆる『世間』の言葉なんぞに耳を貸すことなく、そして時に『うるせえよバーカ!』と吼えたりしつつ、強かにしなやかに生きていきたいものです。
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