- 中古
- 書籍
- 書籍
独裁者の料理人 厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓
定価 ¥3,300
1,925円 定価より1,375円(41%)おトク
獲得ポイント17P
残り1点 ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2023/04/10 |
JAN | 9784560094822 |
- 書籍
- 書籍
独裁者の料理人
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
独裁者の料理人
¥1,925
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
料理人の視点から見た独裁者は独裁者ではなかったようにも思える。でも、それは食事の時だけなのかなあ。 そして、作者さんがすごい。尊敬できるわ…。5人も探し出すことができたなんて…。
Posted by
独裁者と呼ばれた人々の料理人から見た世界を覗く、これまで読んだことの無い本だった。 海外モノは登場人物の名前が覚えられず苦戦することが多いがこの本でも相変わらず苦戦。 なんども前のページに戻っては「この人誰?」を繰り返した。 聞いたことのある、程度だった人物の様子がありありと描...
独裁者と呼ばれた人々の料理人から見た世界を覗く、これまで読んだことの無い本だった。 海外モノは登場人物の名前が覚えられず苦戦することが多いがこの本でも相変わらず苦戦。 なんども前のページに戻っては「この人誰?」を繰り返した。 聞いたことのある、程度だった人物の様子がありありと描かれていて、残虐であったところだけでなく人間らしさを知ることが出来たのは発見だった。独裁者も信頼できる人が欲しかったのだなということを知れた。 これらの話はたかだか60年近く前の話だと思うと心が痛む。日本では高度成長期だった中、食べるものにも困る人がこんなにもいて、こんな食生活だったのかと。 視野を広げる良い機会となった。
Posted by
ファーストインパクトは著者のポートレート写真だった。 「一度料理人になりかけた」というジャーナリストの佇まいは、満面の笑みでもカバーしきれていないほどの強面。こんな人物に訪ねて来られたら、嫌でも口を割らねばなるまい…。 だが本書でインタビューを受けるのは「独裁者」に仕えていた元料...
ファーストインパクトは著者のポートレート写真だった。 「一度料理人になりかけた」というジャーナリストの佇まいは、満面の笑みでもカバーしきれていないほどの強面。こんな人物に訪ねて来られたら、嫌でも口を割らねばなるまい…。 だが本書でインタビューを受けるのは「独裁者」に仕えていた元料理人たち。強面の来訪とは比べものにならないほど、恐ろしい瞬間に立ち会ってきたはずだ。(何より貴重な生き証人である) 「世界の運命が動いたとき、鍋の中では何が煮立っていたのか?[中略](料理を)見張っていた料理人たちは横目で何に気付いただろう?」 ポートレートを皮切りに、そこからは本の構成に魅せられていった。 著者は各大陸の独裁者(実は結構厳選されている!)に仕えた料理人に、独裁者の人物像や彼らが口にしたものを聞き、時には好物を再現して貰っている。 面白いのが、「第◯章」の代わりに「朝食」等食事にちなんだ名称で振り分けているところ。その間に提供される一風変わった「オードブル」も、今振り返るとシビれる演出だ。 朝食: スターリンを手本にしていたというサダム・フセインだったが、料理人の口を通すと表だった冷酷さは見られず。 寧ろ「(フセイン時代のような)強権でしかイラクを統治できない」という世論さえ存在するという…。フセインのイメージが味変した瞬間だった。 昼餉: 途中から著者の存在を忘れるほど、オドンデ・オデラの身の上話に聞き入った。イディ・アミンらの料理人として職務を全うし、裏切りに遭ってもなお生き永らえている…。 天命で定められたかのような人生、もう誰にも乱されずにいて欲しい。 午餐: 面白半分で本書を選んだことを後悔した章。人々が音もなく粛清されていくのが自然と映像化され、気分が悪くなった。 エンヴェル・ホッジャ(アルバニアの独裁者)を知らなかったので、得体の知れない感じが余計恐ろしさに拍車をかけていたのかも。 夕食: カストロさん、2016年までご存命だったんだ…。トップに上がる前は思いつきで食事を摂る人だったらしいけど、食べることは大好きだったそうな。乳製品消費を推進する食育家みたいな一面もあったというのが、あまり独裁者らしくない笑 デザート: 本書唯一の女性料理人。取材中は常に笑顔を絶やさず、ポル・ポト時代に笑顔を強いられたせいだと思っていたけど、本心から彼のことを慕っていた…。政権下を生き抜いた一般人との落差が凄くて、今も色々と違和感が拭えない。 全「メニュー」で共通していたのは、どの独裁者も料理人に親切で厚待遇だったこと。「相手の胃袋を掴む」とはよく言ったもので、料理人が毎日命懸けでメニューを考案するたびに、独裁者は彼らに期待と信頼を寄せていった。 本書の原題は直訳すると『独裁者に食べさせる方法』になるらしい。「食がその人を作る」と言うように独裁者にも、おふくろの味をはじめ一口食べれば活力が湧く一皿があった。 同時にその積み重ねが、独裁者を作り上げる一助になってしまうとは…。
Posted by