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魔術の歴史 氷河期から現在まで
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 青土社 |
| 発売年月日 | 2023/04/15 |
| JAN | 9784791775446 |
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魔術の歴史
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
一か月ほどかけて読み終えたがいや長かった。それでいて一番心に残ったのはごく序盤にある「魔術とは参画であり、その形態は超越・変容・交流に分類できる」というくだり。次いで、キリスト教における奇跡が結局は魔術的性格を帯びている皮肉のくだり。 特に前者の三分類はなかなか面白いのでメモし...
一か月ほどかけて読み終えたがいや長かった。それでいて一番心に残ったのはごく序盤にある「魔術とは参画であり、その形態は超越・変容・交流に分類できる」というくだり。次いで、キリスト教における奇跡が結局は魔術的性格を帯びている皮肉のくだり。 特に前者の三分類はなかなか面白いのでメモしておく。宇宙(全体)からの影響を一方的に受け、それを読み解くのが精いっぱいの「超越」は占星術、宇宙がかつて他から姿を変えて現状があることを理解し、物質を変化させまた自分も霊的存在となりうる「変容」は錬金術、先の霊化も含めた儀式や祭礼などにより宇宙と取引を行なう「交流」は降霊術とするのが一番わかりやすいか。何かに使えそうな分類でわくわくする。
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考古学・民俗学・人類学的見地から見た魔術の歴史。紀元前4万年前の氷河期から現在までの、南アジア地域(インド、パキスタン、バングラデシュなど)以外の世界の魔術の歴史の大まかな全貌を壮観できます。ちょっとした辞書並みの厚さの大著。文章が硬くて読みづらかったので、文字認識アプリとiPh...
考古学・民俗学・人類学的見地から見た魔術の歴史。紀元前4万年前の氷河期から現在までの、南アジア地域(インド、パキスタン、バングラデシュなど)以外の世界の魔術の歴史の大まかな全貌を壮観できます。ちょっとした辞書並みの厚さの大著。文章が硬くて読みづらかったので、文字認識アプリとiPhoneの読み上げ機能で何とか聴了。こうして聴き終えてみると、ほぼ全人類史とも言えるあまりの範囲の広さに圧倒されます。 全編非常に興味深く、最新の考古学的な情報で満載でしたが、特に現モンゴル周辺ステップ地帯の古代騎馬民族についての章が目から鱗でした。彼らのシャーマニズム関連の遺物とケルト民族との繋がり、東方へ移住したケルト民族の事についても全然知らなかったので思わずマジかと独り言をボヤきつつ。また、ジョン・ディーについての章では、ニュートンと同じように錬金術的に偉大な業績を上げたにも関わらず、恵まれない境遇のお陰で今に至るまで不遇な評価だということも知り何とも不憫な人生だなと思いましたが、それにしてもディーとニュートンが同列で比較されるのは新鮮な驚きです。ニュートンの無視されてきた錬金術師としての側面(むしろ本人的にはこっちがメインの仕事)に興味が湧いてきました。 最後の章ではガラリと変わり、今までの民俗学・考古学の客観的事実からは離れて、著者独自の見解による、現代における魔術への考察となっています。これが素晴らしく希望に溢れていて、もしこの本の硬さと厚さに尻込みしたとしても、この章だけでも読んでみる価値はあると思いました。一神教の価値観で育った西洋人である著者には理解が難しいようですが、むしろ日本人としてはデフォルトで理解出来る自然との共生、互いへの共感に基づいたワンネスを促すアニミズム的(魔術的)価値観への変容の期待が、生物学・量子力学・認識論の見地から検証されていて感慨深いです。 「創造性・破壊性に拘らず、世界にコミットしていくオープンな姿勢は現代におけるネオペイガニズム、ウィッカ運動に於いて顕著である」というのは同感です。さらに私としては、アレイスター・クロウリーが意図し築き上げてきた布石は、西洋近代文明の価値観の変換を目論んだもので、その真意(神意?)は危急に迫った環境破壊の処方箋としてのアニミズム、地球規模の再魔術化を促すためのものでもあったのではないかとも付け加えたい所です。 【最終章概要】一神教的価値観から魔術的アニミズムへ、そして機械的宇宙観から量子力学的宇宙観へ。現代の問題ー環境破壊、孤独感などの根本原因である世界(生命エネルギー)からの断絶・硬直化した世界観からの脱却。自然環境、他者、自己の身体からの分離・孤立感から生じる問題の解決策として、魔術の存在意義を提起する。生命のネットワークである世界に深く参画し、エネルギーの交流、他者や自然界、周囲の環境と密接に深く関わり合い、身体を含む全体として、また生態系、集合体の一部として世界を気遣い、意識的に生きるということ。
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全世界を視野に入れ魔術の歴史を記述しようというあまりにも壮大なテーマに挑んだ野心作だが、その分散漫になり「歴史」の描写とはなっていない感が否めない。どこからどこまでを魔術とするかという難題もあることだし、最終章で突然開示される著者の思想を中心に据え、そこを足がかりにした「個人的視...
全世界を視野に入れ魔術の歴史を記述しようというあまりにも壮大なテーマに挑んだ野心作だが、その分散漫になり「歴史」の描写とはなっていない感が否めない。どこからどこまでを魔術とするかという難題もあることだし、最終章で突然開示される著者の思想を中心に据え、そこを足がかりにした「個人的視点から描いた魔術史」の方が良い本になった、そんな気がする。
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